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【テニス】ムトゥア マドリード・オープン 土居美咲、初の3回戦進出
テニスのWTAプレミア・マンダトリーの1つでもある、ムトゥア マドリード・オープン(スペイン)は9日、シングルスの2回戦が行われた。
女子世界ランク53位の土居美咲(ミキハウス)もこの日2回戦を戦い、予選から勝ち上がってきた同82位のドナ・ヴェキッチ(クロアチア)を6-1、6-2のストレートで破り、大会初の3回戦進出を決めた。
■試合時間51分で圧勝
1回戦でマディソン・キーズ(アメリカ)をフルセットで破り、トップ10の選手に初勝利した土居。2回戦のヴェキッチ戦もその勢いのまま相手を圧倒して、プレミア・マンダトリー大会初の3回戦進出を決めた。
「最初から最後まで、自分が主導権を握ってゲームが進んだ」と振り返った通り、第1セット、第2セットともラリーの主導権を渡さなかった。
第1セットの第2ゲームでは、早くもブレークに成功。第6ゲームではバックハンド・クロスが冴え、2度目のブレークを果たした。次のサービスゲームをキープして、第8ゲームではフォアのストレート逆クロスを決め、わずか23分で第1セットを先取した。
第2セットの序盤こそヴェキッチに多少手を焼いたものの、相手のミスを誘うディフェンシブ・プレーなどを使って、第3ゲーム、第7ゲームでブレークを果たした。
終始硬軟織り交ぜたプレーを見せた土居。第8ゲームではヴェキッチからのリターンに対してスマッシュを決めて締めくくった。
■クレーでの戦いに手応え
昨年はWTAプレミア・トーナメントのプレミア5に指定されている、イタリアン・オープンで初の準々決勝進出を果たすなど、クレーコートでのプレーに進歩を見せている土居。
「自分がしっかりと構えた上で、相手を左右に振って揺さぶることでミスを誘う戦いができている点が進歩している点」と自己分析をした上で、「クレーでの戦い方を学んで、楽しみながらプレーができており、充実感がある」と締めくくった。
3回戦は主催者推薦のソラナ・シルステア(ルーマニア)と対戦。12年と13年に2度敗れている相手だが、「4年ぶりの対戦なので、新たな気持ちで戦いたい」と語った。
次の4大大会は、クレーコートで行われる全仏オープン。これまで2回戦進出が最高成績とあまり振るわない大会だが、「全仏までにどこまで成長できるかに集中して、これからの試合を戦いたい」と冷静に語った。
昨年は、世界ランクも自己最高の30位まで上昇した。現在は53位とやや落ちたものの、ここから再び30位台、20位台への上昇を目指す。(記事:夏目玲奈・記事一覧を見る)
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