『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第4話 「違える瞳」【感想レビュー】

2017年5月10日 11:30

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『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第4話 「違える瞳」【感想レビュー】©緑川ゆき/白泉社・「夏目友人帳」製作委員会

『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第4話 「違える瞳」【感想レビュー】©緑川ゆき/白泉社・「夏目友人帳」製作委員会[写真拡大]

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 ついに第4話の放送です。はやくも三分の一が終了してしまいました。さて、今回は、冒頭からニャンコ先生のかわいいシーンがありました。

 夏目と一緒に映画館で映画を観るというシーンなのですが、傍から見ると猫なのに、堂々と座席を一つ使用し、ポップコーンを食べているという。絶対目立つと思うのですが。

 まあそれはそれとして、はじめていきましょう。

■起:街で出会った女性の家へ 


 今回は名取周一という、人気俳優でありながらも祓い人である夏目の友人(とはいえ成人していて、23歳です)が登場する話です。

 ある雨の日、夏目は名取さんの使っている紙人形を拾います。

 雨で滲んで文字が読めないけれど、なにか妖関連で緊急の状態だったら大変だ。そう心配に思った夏目は、かろうじて読める「桜洗塚 十四時」という文字を見てその場所へ移動します。

 傘もささずに立っていると、親切な女性が「ビニール傘いっぱいあるから、持っていってください」と声をかけてくれます。

 普通こんなことってないですよね。夏目はイケメンだからなぁ、羨ましいです。

 夏目の立場からしたら、しょっちゅう面倒事に巻き込まれているので、不用意に信じるのもどうなのって感じですが。まあ、そこは優しい夏目。疑うことなくついていきます。

 そして案の定、巻き込まれます。

■承:名取さん登場


 彼女の大きな家に入ると、不自然な物音がします。

 どうやら、時々屋根の上になにかが落ちてくる音がするとのこと。

 雨宿りのお礼に屋根の上を見に行く夏目。そこにあったのは、不気味な顔のある石でした。しかも、これまた不自然な突風が吹き、夏目は屋根の上から落ちてしまいます。

『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第4話 「違える瞳」【感想レビュー】

画像引用元:©緑川ゆき/白泉社・「夏目友人帳」製作委員会

 そんな夏目をキャッチしたのは、

 「やれやれなにやっているんだい」

 名取さんでした。

 ここから、話は名取さんを交えて少しシリアスな方向へ。実は、月子さんというその女性の父が祓い人であったというのです。

 だけど、父はもう妖が見えなくなってしまい――異変に気づくことの出来なくなってしまった父を想い、秘密裏に名取さんに調べてもらうよう依頼をしたのだとか。

 月子さんは、祓ってきた妖達の仕返しではないかと、不安に思っています。

 今回の妖は“怖い存在”としての妖です。

 夏目は力があるとは言え、術のことはよく知らないただの高校生です。それでも、友人である名取さんのために協力します。しかし一方で、田沼達とは違い力を持っている名取さんに対しても、友人帳のことを隠しています。

 友人帳は妖の命を握る存在だから。

 故に、力を持っているからこそ名取さんには話せないのです。

 名取さんのことを信用していないわけではありません。それでも、話してしまうのは妖に対する裏切りになる。夏目はいつものように、一人で抱え込むのです。

■転:そして現れる妖


 さて、今回の話の重要人物がもう一人存在します。それは、月子さんの家に住まうお手伝いのおばあさんです。

 このおばあさん、月子さんの家に入った瞬間から登場しているのですが――実は、お手伝いさんのセリフに対し、月子さんは一切反応していないのです。

 しかも、夏目が声をかけると驚いてみせるお手伝いさん。怪しさマックスです。

 案の定、このお手伝いさんこそが妖でした。

 一人になったところで夏目を襲い、「お前が友人帳の夏目かい?」と問いかける妖。

 しかし、そこに名取さんが現れ、妖は立ち去ります。夏目は、友人帳のことを聞かれてしまったかどうか気にかけますが、

 「心が決まる前に話す必要はないんだよ」

 と、秘密を抱えていることに対して、深く突っ込んだりはしません。結局どこまで聞こえていたのかはわからずじまいですが。

 さてさて。どうやらお手伝いさんの妖は、月子さんの父が使役していた妖らしいと判明。全部で三体、使役していたようです。

 もう妖が見えなくなってしまった月子父ですが、契約者が死なない限り、祓い人につかわれている妖は契約に縛られます。なので、あの妖はこの家に災いを呼び寄せ、月子さんの父を殺そうとしているのではないか、と名取さんは考えます。

 しかし、妖が見えないのは月子さんも同じ。

 もう家には誰も見えるものがいないのに、お手伝いさんのように振る舞い続ける妖。

 本当に災いを呼び込もうとしているのだろうか。夏目は疑問に思います。

 再び名取さんと分かれ、広い家の中を手分けして探します。するとそこに、別の妖が現れて――襲撃されたところで終了。

 って、あれ? まさかの2話構成でした。

『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第4話 「違える瞳」【感想レビュー】

画像引用元:©緑川ゆき/白泉社・「夏目友人帳」製作委員会

■今回の『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第4話 「違える瞳」は、いいところで終わった!


 とってもいいところで終わりました。お手伝いさんの妖は敵なのか、味方なのか。夏目を最後に襲った妖は何者なのか。そして、夏目と名取さんの関係はどうなるのか。

 次回に乞うご期待。

 ちなみに筆者は原作を読んでいるので、先を知っていたりして。

 うーん、これは原作を知らなかった方がもっと楽しめたのかなあ、と思うと少し寂しいです。

 『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第3話 「二体さま」【感想レビュー】

(あにぶ編集部/星崎梓)

©緑川ゆき/白泉社・「夏目友人帳」製作委員会

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