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プレミアムフライデーの効果は? 飲食店消費動向
末の最終日に導入されたプレミアムフライデー。消費の活性化による経済効果を期待して導入したが、3月の成果は今ひとつか。[写真拡大]
毎月末の金曜日に導入されたプレミアムフライデー。働き方の改善とともに期待されるのが、消費の活性化による経済効果だが、実際に効果はあったのだろうか?2月、3月度のプレミアムフライデーの飲食店における来客・売上の動向を見てみよう。
iPad POSレジを提供しているユビレジが、飲食店300店舗のPOSデータをもとに、プレミアムフライデーの来客数と売上金額の統計解析を実施した。2月度においては、プレミアムフライデー実施日である2017年2月24日と、昨年の2月末の金曜日である16年2月26日を比較。3月度においては、同様に17年3月31日と、16年3月25日を比較した。
2月のプレミアムフライデーは15時から17時59分までの来客数が前年比3.7%上昇、店舗売上は1.3%上昇した。一方、18時から23時59分までの時間帯では、来客数は前年比14.4%、店舗売上は26.3%と大きく伸びた。
同社によると、仕事の帰りにお店に寄るというよりは、一度帰宅してから家族と外食に出かけるという傾向があったのではないかと分析している。また、飲食店各店舗でのプレミアムフライデーに合わせた来客促進も功を奏したと考えられる。
一方、3月31日のプレミアムフライデーは、2月と比較すると異なる動きを見せた。15時から17時59分までの時間帯では、来客数は前年比9.5%減、来客数は9.0%減という結果となり、大幅に減少した。一方、18時から23時59分までの時間帯では、来客数が前年比6.2%減少したものの、売上金額は2.3%増加した。
来客数、売上金額が減少した要因としては、当日が年度末そのものの日で、プレミアムフライデーよりも仕事を優先した人が多かったのと、当日は悪天候であり、外出を控えた人が多かったのではないかと考えられる。
2月においては来客数、売上とも昨年と比較して増加し、プレミアムフライデー効果が見られたと考えられるが、3月度においては今一歩という結果になった。プレミアムフライデーを設定されても月末の慌ただしい時期で帰れないという声も出ている。今後もプレミアムフライデーの消費動向を注意深く見ながら、本当に成果があるのかを検討する必要があるだろう。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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