サッカー・アーセナルのサンチェス、二つの意味で痛かった

2017年4月28日 22:35

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■珍プレーに失笑

 26日に行われたサッカーのイングランドプレミアリーグ、アーセナルと岡崎の在籍するレスターとの対戦で、珍プレーが飛び出した。場面のレスターのフクスによるスローイン時。フクスのロングスローを警戒したアーセナルのサンチェスが、ライン際でプレッシャーをかけた。それに対しフクスはどくように言うが、サンチェスは退かず。審判はそのまま試合を開始するようフクスに促した。

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 フクスはサンチェスに対し至近距離からスローインでボールをぶつけた。サンチェスは顔を押さえて激しく倒れた。それに対して審判がイエローカードを出した訳だが、出されたのはボールを当てられたサンチェスの方。実際肩に当たったのに顔を押さえて倒れゲームを遅らせてのイエローカードということだろう。

 サンチェスにとってはボールをぶつけられてさらにイエローカードまでもらいまさに泣きっ面に蜂状態だった。判定に不満を隠せないサンチェスはその後レスター選手に対し粗いタックルを浴びせ続けていた。

■姑息な手が目立つ

 イギリス人は特に「サッカーは紳士のスポーツ」だと説くが、実際選手やファンで本気でそう思う人は少ない。遅延行為だったり、必要以上に相手がプレーしずらくする行為は目立つ。流行りという訳ではないが、最近ではゴールキーパーがボールを持った際こっそり後ろに隠れる選手が多い。そしてゴールキーパーがボールを地面に置いたらダッシュしてボールを奪う、そんなせこいプレーは後を絶たない。

 反則という訳ではないが、見ていて面白くない。珍プレーなどで取りざたされて笑うことはできるがサッカーを見に来ている人にとっては時間の無駄だからやめてほしい。もちろん贔屓するチームがそれにより有利に試合を進められるのであれば嬉しいと感じるのだろうが、サッカーの質は下がる。このようなプレーが目立ったら一発レッドカードも検討するべきだ。

 姑息な手は何も最近始まった訳ではないが、最近ではVTR技術が発達しているのでそれが目立つ。そして、そうした選手達の行いを見たサッカー少年が真似をしよりつまらないものに変えてしまう傾向がある。このようなくだらないプレーを蔓延させないために大きな代償を払わせるのも手ではないだろうか。

■試合はアーセナルの勝利

 結局この試合はサンチェスのいるアーセナルが勝った。このプレーが直接結果に影響した訳ではないが、1-0(しかもレスターのオウンゴール)で後味の悪い試合になった。しかしアーセナルとしては来季のチャンピオンズリーグ進出に近づける大きな1勝を挙げることに成功した。

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