米ウォール街のエンジニア、失職恐れ社内サーバーにマルウェア仕掛ける

2017年4月28日 07:14

印刷

記事提供元:スラド

taraiok曰く、 米国で、仕事を失うことを恐れて社内サーバーにマルウェアを仕込み、上司や同僚のアカウントに不正アクセスを行っていたという31歳のエンジニアが逮捕されるという事件が発生した(Bleeping ComputerRegisterSlashdot)。

 容疑者はニューヨークの金融機関KCGに雇用され、アルゴリズム取引で1日に数十億ドルの取引を行う業務に従事していた。ネットワークインフラへのアクセス権限を持っており、これを悪用してマルウェアをサーバーに設置したという。捜査資料によると、昨年12月から今年3月までの間に雇用者のサーバーからトレーディングシステムのソースコードを含め300万以上のファイルを盗んだとしている。

 容疑者はKCGが買収されるという噂を聞き、仕事を失うことを恐れハッキングを行ったと主張している。なおKCGは実際4月7日に買収されている。

 スラドのコメントを読む | セキュリティセクション | セキュリティ

 関連ストーリー:
海賊が船会社のサーバーから積荷の情報を取得、船を攻撃して高価な積荷だけを奪う 2016年03月06日
Mt. Gox社のビットコイン消失事件、その99%はサイバー攻撃ではなく不正操作が原因? 2015年01月03日
「プログラマのキャリアは40歳で終了」説 2012年04月24日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事