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ドル・円為替、4月25日の動きと主要イベントは
4月24日21:15ごろ(すべて日本時間)に1ドル110円35銭の最高値をつけてからは一転、ドルが売られて円高に動いている。25日8:45の時点で1ドル109円59銭まで下がった。朝鮮半島の地政学リスク回避の動きが強まっているのだ。
本日は北朝鮮で重要なイベントが開催される。この朝鮮人民軍創建85周年記念日では、核実験が強行されるのかどうか、ミサイル発射実験が行われるのかどうかに注目が集まっている。水面下では中国や日本なども巻き込み調整に必死のアメリカではあるが、仮に北朝鮮が強硬に挑発行為を行う場合は、アメリカの武力行使につながる恐れがある。この最悪なシナリオを回避できれば、市場も幾分落ち着きを取り戻すことだろう。周辺国はもとより世界中が固唾を飲んで見守っている状態である。
アメリカが抱える問題は他にもある。暫定予算法案の延長や新予算案の合意を今日から再開される議会で得られなければ、4月29日から一部政府機関が閉鎖となり混乱が生じるのだ。トランプ大統領にとっては、こちらの対応も非常に重要になってくるだろう。上手く事が進まない場合はドル売りに拍車がかかってくる。
明日4月26日は税制の大改革案の発表となる。トランプ大統領が予告したような大規模減税になった場合はドル買いの動きが強くなるが、こちらもふたを開けてみないとわからない。期待にそぐわない内容だった場合、市場は逆にドル売りに動くことになる。
本日のアメリカの動きはどのようなものがあるだろうか。22:00には住宅価格指数、ケース・シラー住宅価格指数の発表が続く。23:00には新築住宅販売件数、消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数の発表となる。今年に入ってからのアメリカ経済の状態を物語るものになるだけに市場への影響は大きいものになるだろう。
まずは朝鮮半島情勢が平和的に解決されることを望みたい。そのうえで今後のアメリカ政策に注目するのが本日の流れるになるだろう。(記事:ろひもと理穂・記事一覧を見る)
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