マクロン氏仏大統領出でもフランス国内問題の解決は困難か

2017年4月24日 08:58

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記事提供元:フィスコ


*08:58JST マクロン氏仏大統領出でもフランス国内問題の解決は困難か
 フランス大統領選の第1回投票では、大方の予想通り、中道系独立候補のマクロン候補と国民戦線(FN)のルペン党首が5月7日に行われる決選投票に進むことになった。第二回大統領選では、中道系の支持者の多くがマクロン候補を支持すると予想されており、大統領に選出される可能性が高いとみられている。

 24日早朝のアジア市場でユーロは主要通貨に対して全面高の展開となった。ただし、マクロン候補が決選投票に進出することは想定内であり、ルペン候補の得票率と大きな差はないことから、リスク選好的なユーロ買いは長続きしないとの声が聞かれている。また、市場関係者の間では、「マクロン氏が大統領に選出されても国内景気や雇用情勢が改善される保証はない」、「欧州連合(EU)からフランスが離脱するとの懸念は消えたが、国内政治が安定するかどうかを見極める必要がある」との声が聞かれている。《MK》

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