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メジャーリーグから見る顧客サービス、監督がチケット売りに参加
コロラド・ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールド (c) 123rf[写真拡大]
■ロッキーズの監督、粋な計らい!
22日、MLBのチケット売り場で面白い出来事が起きた。コロラド・ロッキーズで指揮を執るバド・ブラック監督が本拠地である、クアーズ・フィールドのチケット売り場に現れたのだ。もちろんただ現れただけでなく、職員と変わってチケット販売の仕事をし出した。
これに対しファンは大喜び。さらにブラック監督はその後無難にチケット販売を行い、チケットの枚数や、場所に対して質問をする余裕すら見せた。自身としてはファンとの交流として行ったようで楽しんでいた。メジャーリーグはファンサービスを大事にする傾向があるがファンとしては嬉しかったに違いない。
■ビジネスとスポーツ
日本ではスポーツでお金儲けをしようとすることに対して「スポーツを食い物にしている」といい顔をしない傾向にある。しかし、スポーツはあくまで経営があって成り立つものである。特にプロスポーツは出資者がいなければ運営することができない。その点アメリカではそういった考えが日本に比べて邪道だと思われていない。
シーズン中は毎日のように試合を行うメジャーリーグはそこのところを理解している傾向にある。その一つがファンサービスである。ファウルボールは観客にプレゼントするし、グラウンドキーパーも突然踊り出して見に来たファンを盛り上げる。
こういったことがファンを「また来よう」という気にさせてくれる為、チームの運営が成り立つ。さらにそこで得た資金を選手に投資し、強いチームを作ることでまたファンを虜にさせ球場に来させるというシステムが作られる。
逆に選手は金額に不満があればストライキを起こす。選手としても単なるスポーツではなく、日本と比べて生活の場と捉えている傾向にある。
■日本が見習うべき点
とは言え、「お金、お金」とお金のことばかり言ってしまったら楽しめるものも楽しめなくなってしまうのも事実だ。ファンサービスが仮に経営につながることの一環で行われたとしても、表立って出す必要はない。自分が楽しめて、ファンが楽しむことができることが一番のサービスであり、知らずに経済効果にもつながる。
プロ野球もまずは二番煎じでもいいからメジャーの真似することから始めてみてもいいのではないかと思う。そうする中で新たなファンサービスを開発することができてくるのではないか。今度は逆に日本で出来たファンサービスがメジャーで使われることになる。そのようにファンサービスの交流ができたら特許なんて言う話にもなるかもしれない。
スポーツをスポーツだけにとどめるのは実にもったいないことではないかと私は思う。
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