世界初、シーラカンス標本2種同時公開

2017年4月23日 22:21

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記事提供元:スラド

masakun 曰く、 福島県いわき市のアクアマリンふくしまで22日、世界初となるシーラカンス標本の2種同時公開が始まった(アクアマリンふくしまのニュース記事)。

4億年ほど前から地球に生息するシーラカンスの化石は90種以上確認されているが、現生種で確認されているのはラティメリア属の「アフリカシーラカンス」と「インドネシアシーラカンス」の2種のみ。アクアマリンふくしまでは、これまでアフリカシーラカンスの標本を展示していた。

新たに展示されるインドネシアシーラカンスは昨年8月、インドネシア科学院(LIPI)との共同研究のため、アクアマリンふくしまに輸送された。11月に解剖後ホルマリンでの固定が終了したため、LIPIに返却するまで同館1階の「シーラカンスの世界」で展示される。

アフリカシーラカンスはアフリカ大陸インド洋側、インドネシアシーラカンスはインドネシア周辺に分布するが、この2種類は遺伝子の研究において分類されているだけで、外見上の違いは体色以外よく分からないという。

展示にあたってアクアマリンふくしまは「外見の違いは・・・わかりません!! 違いを発見すればなんと!論文が書けます。ぜひチャレンジしてください」とツイートしている。

 展示期間は4月22日から夏季までとなっており、終了期日は未定とのことだ。

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