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機能志向食品市場、15年は8543億円、2017年は9029億円に
富士経済は、健康(HEalth)や美容(BEauty)に良いというコンセプトを持った食品(H・Bフーズ)の国内市場を調査している。その第2回目の結果を報告書「H・Bフーズマーケティング便覧 2017 No.2 機能志向食品編」にまとめた。
この報告書では、一般加工食品に健康や美容に良いという成分を添加、強化した健康食品とシリーズサプリメントに属する商品の市場を各訴求効能別(生活習慣病予防、滋養・強壮、免疫賦活作用など)、成分種類別に調査・分析した。今後は、第3回目に機能性表示別食品(保健機能食品)の市場を捉え、第4回目では第1回から第3回目までの調査結果を基に全体市場の総括分析を行った。
それによると、機能志向食品は、2015年が8,543億円、2016年見込が8,814億円、2017年予測が9,029億円となった。うち、健康食品は2015年が6,758億円、2016年見込が6,880億円、2017年予測が7,030億円となった。シリーズサプリメントは2015年が1,786億円、2016年見込が1,934億円、2017年予測が1,999億円となった。
2015年は機能性表示食品制度の開始に伴い、滋養・強壮、美肌効果、整腸効果、ダイエット、生活習慣病予防、骨・関節サポート、アイケア、リラックスの8カテゴリーから機能性表示食品が登場し、市場をけん引した。機能性表示食品以外では、ユーザー層が広がっているスポーツ用途のプロテイン補給商品や加齢による筋肉量の減少をケアするロコモ・サルコペニア対策として認知が高まる筋肉サポート商品、ミドリムシを成分とした商品の需要が増加し、市場は拡大した。
2016年は新たに肝機能改善、血行促進、免疫賦活作用からも機能性表示食品が発売され、商品数が増加した。特に体脂肪低減や体脂肪増加抑制、ひざ関節サポート、筋肉維持、目のピント調節機能などのケア、睡眠の質の改善・向上、ストレスの緩和などを表示した機能性表示食品の需要開拓が進んだ。また2015年に引き続き、スポーツ用途のプロテイン商品やロコモ対策商品などが好調のため、市場は拡大が見込まれるとしている。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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