米インターネット企業への送金詐欺、名前騙られた台湾企業が名乗り

2017年4月1日 09:17

印刷

記事提供元:スラド

headless曰く、 米国のインターネット企業に対する多額の送金詐欺事件について、台湾のQuanta Computerが名前を騙られた取引先であると名乗りを上げたそうだ(Reuters)。

 この事件は2013年から2015年にかけてリトアニア人の男が取引先を装い、米インターネット企業2社に対して製品代金などの名目で合計1億ドル以上を送金させていたもの。この男の弁護士はReutersに対し、男が2013年から2016年までラトビアでQuantaという名前の会社を所有していたことを認めている。ただし、会社は建設工学の学位を持つ男が事業を興すために買収したものであり、逮捕されるまでは建設業界で働いていたとし、起訴事実を強く否定しているそうだ。

 Quanta Computerはサーバーなどのハードウェアを有名テクノロジー企業に供給しており、Facebookなどを中心としたサーバーやデータセンターのハードウェア技術をオープン化するOpen Compute Projectにも参加(子会社のQCT)している。また、2011年にはAmazon.comからKindle Fireの組み立てを発注しているという。同社は事件による金銭的被害は受けていないという。

 被害にあった2社の名前は公表されておらず、AmazonとFacebookからこの件に関するコメントは出ていないとのことだ。

 スラドのコメントを読む | セキュリティセクション | ビジネス | 犯罪 | セキュリティ | スラッシュバック | インターネット

 関連ストーリー:
米司法省、米インターネット企業2社(社名非公表)をだまして合計1億ドル以上を送金させたリトアニア人の男を逮捕 2017年03月25日
ヨーロッパ最大の自動車用電線メーカー、詐欺メールで約46億円を失う 2016年09月07日
InfoSec Europe会場での調査、セキュリティ担当者の8割は重役がCEO詐欺の被害にあう可能性があると回答 2016年07月03日
米マテル、中国からのフィッシング攻撃に引っかかる。資金はギリギリのところで回収 2016年04月06日
Facebook、経済効率抜群のデータセンターの技術をオープンにする 2011年04月10日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事