MOTEX、ラックと協業しサイバー攻撃のリモート解析サービスを提供

2017年3月14日 20:54

印刷

 エムオーテックス(MOTEX)は14日、IT資産管理・情報漏えい対策ツール『LanScope Cat』のオプション機能「プロテクトキャット Powered by Cylance(プロテクトキャット)」の利用ユーザーに対する付帯サービスとして、ラックと協業し、サイバー攻撃リモート解析サービス「インシデント マネジメント サービス」を4月25日より提供開始すると発表した。

 今回の協業では、熟練のセキュリティエンジニアとセキュリティ緊急対応で培ったノウハウを有するラックが、プロテクトキャットで検知したインシデントを、「LanScope Cat」で収集した情報をもとに、速やかに解析。これまで数カ月かかっていた解析・報告業務を数日に短縮し、プロテクトキャットの利用ユーザーの業務負荷を軽減するだけでなく、リスクに対する迅速な対応が可能になるとしている。

 企業や団体を狙った標的型攻撃メールが急増する中、標的型攻撃対策は、企業において重要な課題となっているものの、巧妙化する攻撃に対し、既存のアンチウイルスだけでは対策が困難になりつつある。この課題に対し、MOTEXは2016年7月に米Cylance社が開発したAIアンチウイルス「CylancePROTECT」を『LanScope Cat』のオプション機能「プロテクトキャット」として販売を開始。AI技術を活用したプロテクトキャットは、未知のマルウェア検知率が99.7%と、マルウェアを実行前に検知・隔離することが可能だった。一方で、実際にマルウェアを隔離した場合に、その流入経路や影響範囲を調査・報告し、再発防止策を検討する工程はこれまでと変わらず、ユーザーの負担となっていたことから、今回の新サービス導入に至っている。

 LanScope Catは、多くの企業が抱えるIT資産管理や情報セキュリティ対策の課題を解決し、企業成長をサポートするセキュリティツールとして、1996年に発売。2016年1月時点でLanScopeシリーズの国内導入実績は1万社を突破している。

 インシデント マネジメント サービスの価格は月額36万円(最低利用期間:3カ月)、年間384万円。

関連キーワード

関連記事