NASA、火星の大気を守るための磁気シールドを考案

2017年3月7日 16:58

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 NASAが火星の大気を守るため、火星に磁気シールドを施すという計画を考案している(PHYS.ORG)。

 火星には地球のような地磁気が存在しないことが知られている。火星にも約42億年前までは地磁気が存在していたと見られているが、地磁気が無くなった理由は不明だ。地磁気は宇宙から降り注ぐ高エネルギー粒子から大気や地表を守る働きがあり、火星の大気がなくなったのは地磁気の消滅による高エネルギー粒子の直撃が原因では無いかともされている(ナショナルジオグラフィック)。

 現在、火星への有人宇宙飛行が計画されているが、火星の環境は非常に過酷であり、地磁気が存在しないというのがその原因の一つとなっている。そこでNASAは、火星のL1ラグランジュポイントに双曲磁場シールドを設置することで、人工的に火星全体を覆う磁場を作り出し、太陽風や放射線から火星をガードするという計画を考案したという。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 火星 | サイエンス

 関連ストーリー:
アラブ首長国連邦が火星移住計画「Mars 2117」を発表 2017年02月20日
火星に存在していた水は数週間で大量に消失していた? 2017年02月10日
SpaceXの火星移住計画、現段階での構想が明かされる 2016年10月27日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事