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Google Chromeの追加フォントダウンロードに見せかけた攻撃が確認
Google Chromeで必要なフォントが見つからないなどと表示して、Windowsユーザーにマルウェアをインストールさせようとする攻撃が確認されている(NeoSmartのブログ記事、The Next Webの記事、Neowinの記事、Softpediaの記事)。
攻撃の内容としては、JavaScriptを使用してページ内のテキストを文字化けしたように見せかけ、正しく表示するには「Chrome Font Pack」を更新する必要があるとのプロンプトを表示するというもの。プロンプトには現在使用しているChromeのバージョンが反映されておらず、クローズボタンがプロンプトの内部にあるといった問題はあるものの、不足しているというフォントは実在のフォントであり、プロンプト内のテキストや配色なども本物らしい仕上がりとなっている。
しかし、「Update」ボタンをクリックすると攻撃のクオリティは急激に低下するという。プロンプトはインストール手順を説明する内容に切り替わるが、実行するよう指示されるファイルと実際にダウンロードされるファイルの名前が異なる。しかも、Chromeのダウンロードバーには「一般的にダウンロードされておらず、危険を及ぼす可能性」があるとの警告が表示される。また、説明で使われている警告ダイアログボックスの画像は別の実行ファイルのもので、ファイル名や発行者名の部分にぼかしがかけられている。
なお、Chromeは危険性に関する警告を表示するにとどまり、ChromeもWindows Defenderもマルウェアとは認識しないという。VirusTotalのスキャン結果では59本のセキュリティソフト中、このファイルをマルウェアと認識したのは9本にとどまる。この攻撃を発見したNeoSmart TechnologiesのMahmoud Al-Qudsi氏は、Chromeのセーフブラウジング機能でブロックできるよう、このファイルのコピーをChromeのセキュリティチームに送っているとのこと。なお、Al-Qudsi氏はクラックされたWordPressサイトをブラウズしているときにこの攻撃を発見したそうだ。
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