【リレー企画】今だからこそリメイク・リバイバル希望作品!「ダイの大冒険」

2017年1月13日 18:56

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【リレー企画】今だからこそリメイク・リバイバル希望作品!「 ダイの大冒険 」

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企画コラム始動!「今だからこそリメイク・リバイバルしてほしい作品」

 お正月ムードもそろそろ抜けてきた頃でしょうか?

 毎年、年末に一年の反省ムードに入り、年明け前後に来年は/今年はこんな年にしよう! と某SNSの様な決意をしてみるのですが、バタつくお正月からの細々した事に押し流されて落ち着いた頃にはすべて忘れている筆者ですが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?

 筆者の目標は「立てた目標を忘れない」になりそうです。皆様は新年の目標、立てられましたか?

 是非、お気軽にコラムの感想や、皆様の今年の目標をコメント欄に書き込んでみて下さいね。

 さて、今回の企画は、あにぶライターの間で「ここ最近、リメイク作品や再アニメ化作品増えて来たよねー」「好きだった作品のリメイク、実は期待してるんですー」「いや、あの作品はリメイク来るだろ?来るはず、来るんだよ!!」等という愛に溢れ過ぎた盛り上がりの末、

 「じゃぁいっそ企画として記事にしちゃいましょうよ」」という解りやすい流れ(職権乱用)に「乗った!!」と手を上げた有志で送るリレー企画です。

 第一回は「ダイの大冒険」をピックアップ!

 筆者一押しの作品であり、雨傘を使ったアバンストラッシュ合戦を知るアラサー世代としては「リメイク来いよぉ!!」という気持ちにどんピシャな作品では無いでしょうか?

■国民的ゲームであるドラゴンクエストの世界観を引いた世界観


 『ダイの大冒険』は1989年から1996年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載された『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』が原作のアニメです。

 1991年10月17日から1992年9月24日まで全46話が放映されました。

 原作のタイトルからも解るように、国民的人気を誇るRPG「ドラゴンクエスト」シリーズの世界観・設定を元にしており、魔法やアイテム、モンスターやイベント等々、随所にドラクエらしさが感じられる勇者の冒険物語です。

 当時RPGの戦闘グラフィックはドット絵で表現された(現在から見れば)非常にシンプルでクラシカルなものでした。

 魔法ってどんな感じなんだろう?

 コマンド選択とダメージ演出の向こうで、どんな光景が広がっているのか子供心に想像力を働かせたものです。

 そのお馴染みなのに、想像の中にしかなかった魔法、をダイの大冒険は視覚的に解りやすくカッコよく描いてくれた。

 カッコイイ魔法に、お馴染みのモンスター、誰もが憧れる勇者とその仲間達。

 リアルタイムに当時を知っているゲーム好き、アニメ、漫画好きな子供達がダイ大に夢中になるのも無理はありません。

 そして、そんな世界観に輝く、魅力的なキャラクター達が沢山いるのですから、大人になった今でもダイ大が大好きな人たちが多いのです。

■個性豊かなキャラクター



 主人公のダイは、難破船からモンスターが平和に暮らすデルムリン島に漂着したところを、鬼面導師のブラスに拾われ、育てられます。

 島で唯一、モンスターでないダイはゴールデンメタルスライムのゴメちゃんを始め、友達のモンスター達と仲良く暮らしていました。

 その影響で、種族や姿形に囚われない、偏見の無い純粋な心をごく自然に持った明るい少年へと成長。

 その身に宿した大きな力とは裏腹に、子供らしさを持った彼ですが、戦いが激しくなるにつれ、年齢に見合わない、大人びた表情を見せるようになっていきます。

 また、彼の身に宿る竜を象ったような謎の紋章は、物語に深く関係し、彼の成長にも大きな影響を与えます。

 そんな正統派主人公のダイと、対をなすような存在が兄弟子のポップです。

 家出同然で勇者アバンの元に押し掛けた鍛冶屋の息子、ポップ。

 彼は魔法使いらしく体力、防御力が弱点で、魔法が使える点を除けばほぼ一般人。

 勇者に強い憧れを持っていても、魔法が使えても、まだまだ半人前な彼は戦闘においては臆病ですぐに逃げ出したがります。

 そんなポップが、旅の中の出会いや新たな仲間、親友であるダイの成長などを通して自らを大きく成長させていく過程は、圧巻の一言です。

 なにより、成長した後もギャグパートをしっかりこなす、お調子者キャラな所が良い。

 ダイの天性の強さにはない、弱くて情けない自分を直視して踏ん張って獲得していくポップの強さには、大人になってからでも胸に迫る迫力があります。

 そして、旅の途中で同じく勇者アバンに師事し、卒業の証「アバンのしるし」を授けられたアバンの使徒達と出会い、仲間を増やしていきます。

 そんなアバンの使徒の一人、マァムは両親がアバンのパーティに属していた戦士と僧侶。二人の特性を受け継いだ、僧侶戦士とも言うべき特殊な素質を持っています。

 僧侶の回復魔法を使い、戦士のパワーを持つ彼女は、それに加えて師、アバンから「アバンのしるし」と共に魔法を弾丸に籠めて発射できるアイテム「魔弾銃」を授けられ、攻撃魔法を打てない弱点をカバーしていました。

 彼女はそんな強い力を持っていても、それを振るう事にためらいを覚えるような優しい心根の持ち主。

 しかし、彼女もアバンの遺志を受け継ぎ戦うために僧侶としても戦士としても中途半端な自分を、パーティの戦力とすべく、武闘家への転職(ジョブチェンジ)を決意します。

 原作での彼女は武闘家に転身後、時に天性の優しさ、慈愛の心と、正義のために力を振るわなければならない現実とに葛藤し、戦いに悲しみを覚えながらもアバンの使徒としてパーティーに貢献していきます。

 ただ力で敵を打破するのではなく、敵対者の悲しみを見抜く彼女は、散っていく敵に哀悼の意を示し、敵から味方へとその道を変え仲間になった人たちを受け入れ、信頼関係を築くなど、力だけに依らない戦いを展開していきます。

 勇者アバンが、一番最初に弟子とした男、ヒュンケルは作中世界を良く表した戦士で、彼もマァムと同じく、その手に持つ武器を剣から槍へと持ち帰ることで、剣士から槍術士へと転向しています。
彼はかつて魔王ハドラーが地上を征服せんとしていた赤ん坊時代に、旧魔王軍の攻撃により戦災孤児となったところを、その魔王軍の騎士バルトスに拾われ、ダイと同じくモンスターの中、唯一の人間として育ちます。

 しかし、ダイと違って彼が不運だったのは、その時代と彼を拾い育てた養父がアンデッドであったため、魔王の死と養父の死がリンクしてしまっていた事でした。

 アバンがハドラーを倒した事で、バルトスにも死が訪れます。その死を目の当たりにした幼いヒュンケルは、その実、養父が彼の未来を託した相手、アバンを父の敵と恨み、彼を自らの力で倒すために、敵であるアバンの弟子になることを決意。アバンの使徒、ダイ達と敵対する道を進んでしまいます。

 そして原作では最後のアバンの使徒に数えられ、主人公であるダイの初めての友人、パプニカ王国の王女レオナ姫。彼女は賢者の卵で、まだアバン達と出会う前のダイとデルムリン島で出会い、彼の最初の人間の友人となり、次第に好意を寄せるようになります。明朗快活な性格で、14歳という若年ながらカリスマ性、指導力、確固たる正義の心を持ち、配下と共に荒廃した国を支えるべく奮闘します。原作では世界の指導者達を集めたサミットを主催するなど、為政者としての能力は相当なもの。祖国を魔王軍に堕ちたヒュンケルに滅ぼされるも、罰するのではなく、生涯をアバンの使徒として生きるよう諭す事で許し、彼が立ち直るきっかけの一つになるなど、度量が広く寛容な心を持っています。


 一方、恋愛事に喜んで首を突っ込んだり、人をからかったりと、彼女個人としては年相応に少女らしい一面も持っています。

 実は、彼女は直接アバンに師事した事はありません。ですが、その才覚をアバンを良く知るとある人に認められ「アバンもきっと貴方にならこの印を渡しただろう」とアバンのしるしを託され、アバンの使徒としてパーティーに加入することになります。

 アバンの使徒に数えられるパーティーのメインメンバーだけでも、このように一筋縄ではいかない魅力に溢れていますが、彼らの師、アバンや、アバン亡き後使徒達を導いたキャラクターや、彼らに敵対する魔王軍側にも、思わず応援、支持したくなるようなダークヒーローの魅力あふれるキャラクターや、徹底的な破滅を期待してしまうような、どうしても好きになれないようなキャラクターなど、正負の方向は違えど、思わず夢中になってしまう登場人物たちがこれでもかっ!っと出てくるのがダイ大の魅力の一つ。

 そう、主人公パーティー側だけではなく、敵対する大魔王側にも魅力あるキャラクターが目白押しなのです。むしろ、敵役の魅力が、主人公であるダイ達の魅力を引き出し、より輝かせている!!

 だからこそ!だからこそ!!

 その悪役側の魅力がこれから輝くんだぜ!!
ダイの身に宿る力の正体が明かされるぞ!!
魔王軍に苦戦しているここからどうやって大魔王を倒すんだ!?
いや倒せるよね!?

 そんな原作派、原作未読派、共に最高潮に期待が盛り上がったところで……。まさかの大人の事情でアニメ打ち切りぶつ切りエンドを迎えてしまったのです。

 マァムのジョブチェンジはどうなったのさ!?
レオナの活躍は!?
ポップの序盤(?)最大の見せ場がああああああ!!
というかグッズだけ出てたあの人誰!?

 というようにこのアニメには、怨嗟のような「頼むからリメイクを!!」「せめて原作完結まで」「とりあえずサミット開催まででも」「OVAとか」「劇場版とか」「アバンの使徒はせめてコンプしてぇええ」「最終回の流れを原作に寄せてくれればっそれだけでいいからっ」等々、再アニメ化を望むファンの声が木霊しているのです。

 そう、大魔王より恐ろしいのは大人の事情だったのです……。しかし、打ちひしがれているだけでは芸がありません。

 集え!勇者(オタ)よ!全ての戦いをリメイクのためにせよ!!

■さて、第二回のリレーコラムは?


 さて、思うさまダイ大への想いを叫べて大変楽しかったです。
続いてのコラムは言わずと知れた国民的アニメ宮崎駿監督「風の谷のナウシカ」を金剛 たけしさんが全力プッシュ!
初めて観た宮崎駿作品が風の谷のナウシカでした。
姫姉さまの凛々しさ、背景美術の美しさに、子供心に夢中になって観ていた思い出が懐かしい。
オリジナルで十分に名作だと思うのですが、実はナウシカにはもっとディープな世界が!
あにぶライターの金剛 たけしさんが、こだわりのコラムで、知る人ぞ知るナウシカの新しい魅力を紹介してくれます。

 次回のリレーコラムをお楽しみに!

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(あにぶ編集部/笠井)

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