富国生命のAI導入による人員削減、海外メディアの反応は?

2017年1月7日 23:22

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記事提供元:スラド

やや旧聞ではあるが、富国生命が「IBM Watson Explorer」を導入して1月から給付金などの支払査定業務に使用することを12月26日に発表している。この数日、この件が海外メディアで注目を集めているようだ(BBC Newsの記事The Guardianの記事BetaNewsの記事The Next Webの記事)。

日本IBMの支援により構築された「診断書査定自動コード化システム」には診断書などから傷病名や手術名を認識してコード化し、人的査定を支援する機能や、必要なキーワードを抽出して支払い漏れなどを防止する機能が実装されており、過去の支払い査定の履歴や新しい査定結果を反映させて精度を向上させるという。導入により30%程度の業務処理負担削減を見込む。富国生命は既に苦情分析などにIBM Watson Explorerを使用しているとのこと(プレスリリース: PDF)。

The Guardianの記事では少子化高齢化による人口減少優れたロボット技術により、日本が一番のAI実験場になっていると指摘する。ただし、東大合格を目指す人工知能「東ロボ君」が合格を断念したように、まったく失敗がないわけではないとも述べている。

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