ウィークリーレポート:先週の振り返りと年末年始のマーケット予想、住信SBIネット銀行(三井智映子)

2016年12月27日 15:52

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記事提供元:フィスコ


*15:52JST ウィークリーレポート:先週の振り返りと年末年始のマーケット予想、住信SBIネット銀行(三井智映子)


こんにちは。フィスコリサーチレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。

先週は日銀金融政策決定会合が開催され、黒田総裁の会見にも注目が集まりましたね。

12月27日に更新された住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」は、『黒田日銀総裁は会見で「現段階で円安が行き過ぎて問題になるとの見通しは持っていない」と述べ、足元の水準についても「今年2月の水準に戻っただけで、驚くような水準ではない」との認識を示したことで、ドル/円は一時118円台まで上値を伸ばしました』と、その影響を伝えています。

また先週は、南シナ海での中国海軍艇による米国の無人水中探査機強奪のニュースで米中関係が緊迫化、ロシアの駐トルコ大使銃撃事件があったり、ベルリンのクリスマス・マーケットにトラックが突入する事件など、地政学リスクの高まりが意識された週でもありました。それを受けて、『ユーロ/ドルは2003 年1 月以来の安値となる1.0352ドル まで下落しました』と、同レポートは伝えています。

さて、今週は大納会。年末年始の値動きが気になるところですよね。
同レポートでは、『先週、日銀金融政策決定会合が政策の現状維持を決めた後、黒田総裁は記者会見で「現段階で円安が行き過ぎて問題になるとの見通しは持っていない」などと発言したことが円安容認と受け止められました。これで年内のドル/円に強く影響する注目イベントはほぼ終了したと言われています』と伝えています。大きなイベントを通過してNYダウが2万ドル手前で足踏みする中、ドル/円も117円台とドル高円安は一服感があり、様子見ムードといった印象です。

そして『米大統領選挙後にドル高が加速し、ドル/円の5週間で17円以上もの上昇は、さすがに加熱し過ぎであり、期待先行で上がった部分も大きいと考えられます。年末年始はある程度の自律調整が起きる可能性に注意しつつ、クリスマス休暇明けの米国株式相場や原油先物相場など、多くのリスク資産動向を注視する必要がありそうです』との分析を示しています。

さらに、年明けの1月6日には米12月雇用統計発表が控えていますが、同レポートは『非農業部門就業者数が前月比+17.5万人と11月の+17.8万人から大きな変化は無く、ほぼ前月並みになる見込みです。失業率は4.7%、平均時給は前年同月比で2.9%が予想されています。前回は平均時給が前年同月比で2.5%に低下したのがサプライズとなりましたが、この動きは一時的なもので、今回は従来の傾向に回帰すると見られています』と、その見解を伝えています。

年末年始も気を抜かずチェックしてまいりましょう。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター三井智映子《FA》

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