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幼児向けアニメ映画作品【クレヨンしんちゃん】
かつてヒーローに憧れたあなたに見て欲しい。幼児向けアニメ映画作品【クレヨンしんちゃん】[写真拡大]
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
皆さん!小さい頃、特撮ヒーローに憧れたことはありますか!?男性なら言わずもがな仮面ライダーや戦隊ヒーロー、ウルトラマンを筆頭にメタルファイターや宇宙刑事、いろいろ思い浮かぶと思います。
女性でもアラサーなら、「ちゅうかなぱいぱい」から「シュシュトリアン」まで、夕飯時に見てた!という人は多いはず。
アニメ作品とは違い、生身の俳優さんが演じるからこそ現実味を持ったカッコよさに憧れる特撮作品。アニメの中にも、そんな特撮ヒーローに憧れているキャラクターがいますね。
その筆頭がそうです、「クレヨンしんちゃん」内でアクション仮面に憧れ続けているしんちゃんです!テレビ作品内でも何度もなりきりごっこ遊びをしているのが見受けられますね。
実はこの作品、劇場版において何度もヒーローの矜持を見せてくれます!
それを見るたび、あぁ、ヒーローって本当にかっこいい!と再び憧れさせてくれるのは今回ご紹介する2作品。あのころに比べて今の自分は汚れたなーと思ってしまう人は、是非一度見てみてください!
■クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル
アクション仮面の劇場版試写会を含めた、豪華客船ツアーに参加した野原家とカスカベ防衛隊の家族たち。優雅な船旅を満喫していた面々ですが、ツアーの目玉である試写上映中に突然、豪華客船を謎のサルたちが占拠!
アクション仮面を中心に、大人たちは船で無人島へと連れ去られ、子どもたちは対処もなく待つばかり……。そんな状況に、カスカベ防衛隊が黙っていられるはずもありません!大人たちをお助けするため、子どもだけのサバイバルが始まります。
もうね、この作品のアクション仮面が凄い。
他作品では異次元から来た本物のヒーローたる彼ですが、今回はしんちゃんと同じ世界にいる彼ということもありごく普通の一般人。にもかかわらず、まず使える武術が柔道三段、空手二段、ムエタイ、少林寺、サンボ、骨法、ブラジリアン柔術、カポエラ少々というチートぶり。鍛錬大好きだぞこの人……とザワザワしてしまう感じがお分かりいただけるでしょうか。
しかしこの彼でも手も足も出ないのが、この作品での敵キャラであるパラダイスキング。
本来は無人島での悠々自適な生活を目的としていたはずの彼ですが、好戦的すぎるサルたちと共存するために戦いを繰り返し、ついには島の猿全頭を支配下に置いた猛者です。
自分のほうが強くてかっこいいのに、アクション仮面だけがチヤホヤされていて許せない。アクション仮面を倒して自分が子どもたちの新しい憧れになろう。そして自分より弱い大人たちは全員奴隷にしよう。そんな自分勝手すぎる思想の持ち主。
「オレのほうが強くてかっこいいだろう?オレのファンになるか?」というセリフに、「正義の味方は強いんだゾ!カッコイイんだゾ!今はやられてても、最後には絶対勝つぞ!」と言い放つしんちゃん。超いい子……!と拍手したくなりますが、一番の盛り上がりはこの後!!
しんちゃんの必死の応援、そして刺激された大人たちからも割れんばかりの応援が叫ばれます。パラダイスキングはそれをうるさそうにしますが、アクション仮面は違います!
ボロボロで立っているのもやっとな状況にもかかわらず、腹の底から力の限り、吼えた!!!
それに呼応し、会場も吼える!!
パラダイスキングは「うるせぇ!吼えりゃあ強くなるのかよ!!」と毒づきますが、吼えりゃあ強くなるんだよ!!!と言いたくなります!
本当、この作品のアクション仮面は物凄くヒーローで、ヒーローに憧れたかつての大人たちに深く刺さります。現在まで、アクション仮面のカッコよさはこの作品がトップではないでしょうか!もちろんしんちゃんも大活躍の場がありますので、結末はナイショ。
■クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃
ある日、春日部に怪獣が襲いかかる夢を見たしんちゃん。その次に見た夢ではアクション仮面が正義の心得について説いてくれます。
朝、みさえが一通りの仕事を終えてうたた寝してしまったところ、しんちゃん愛用のソフビ人形「怪獣シリマルダシ」に憑依したミライマンがやってきます。
カップ麺を食べているところをうっかりみさえに目撃されてしまったミライマンは、仕方なくみさえ、ひいては野原家全員に事情を話すことになりました。
野原家の掛け軸の裏が3分後の世界への時空トンネルになっており、そこで暴れる怪獣たちを倒さないと危機が現実の世界に訪れると告げられます。
ミライマンの力によって姿形、能力、すべて自由なヒーローに変身できるようになった野原家は有頂天。掃除洗濯、幼稚園の送迎、ひまわりの世話や仕事さえも放りだしてヒーロー活動に没頭するようになってしまうひろしとみさえ。けれどやがて、二人では太刀打ちできないほど強い怪獣が出てきてしまいます。
この作品は、しんちゃんにヒーローの矜持とはなんたるかを教わる作品です。
自分が世界を守っているという自信と満足感に満たされたみさえとひろしが日常生活を放棄しだすあたりとか、あぁ……自分もやる可能性が……ある……と思ってしまう悲しいリアリティがあります。
仕事でもありませんか?自分はここまでやったんだし、これはしなくていいだろうとか、こんだけやってんだから、他のことはサボッても許されるはずだとか。
二人の行動は極端すぎますが、多かれ少なかれ、多くの人が持っている部分だと思います。
そんな中、しんちゃんは普段通りに毎日を過ごします。だからこそ二人の異常さが浮き彫りになりますが、この子は普段の生活がアレすぎるだけで本当にいい子だなと思えてしまうのがこのセリフ。
「強い人は弱い人をお助けするもんだけど、強い人も弱い人もなくお助けできれば、したほうがいいと思って」
文字だけで見ると感動は少ないかもしれませんが、すごいセリフですよこれは!!
元々はみさえが言った「強い人は弱い人を助けるものなのよ」という言葉なんですが、これをしんちゃんはアクション仮面に聞いた正義の心得の最後、「正義の答えは自分で出すものだ」の答えとして探し出したわけです。
ヒーローの根本はここだよな、って思い知らされます。
しんちゃんが家族や友だちを守るためにカッコよかったりいい子だったりする作品は数多くありますが、それ以外にヒーロー性を発揮するしんちゃんもまたイイものですよ!
この2作品は本当、ヒーローに憧れていた大人たちに見てほしい作品です。未だ見ていない作品があったり、昔見たけど忘れちゃったという人がいらっしゃいましたら是非ご覧ください!!
『クレヨンしんちゃん』実はこんなにアレだった!?腐目線で見ても楽しい幼児アニメ
(あにぶ編集部/井之上)
情報提供元:あにぶは、アニメのおたくな情報やアニメのニュースを初め、アニメのコラムなどを配信しているアニメコラムサイトです。
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