日米の主要経済指標:11月米雇用統計は雇用拡大を示唆する内容に

2016年11月26日 14:58

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記事提供元:フィスコ


*14:58JST 日米の主要経済指標:11月米雇用統計は雇用拡大を示唆する内容に
11月28日-12月2日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■11月29日(火)午後10時30分発表予定
○(米)7-9月期国内総生産改定値-予想は前期比年率+3.0%
参考となる速報値は前期比年率+2.9%で市場予想を上回った。個人消費、輸出は堅調だった。設備投資もやや回復した。改定値では輸出や設備投資がやや伸び悩む可能性があるため、速報値と変わらない可能性はあるが、市場予想は妥当な水準。

■11月30日(水)午後10時15分発表予定
○(米)11月ADP全米雇用報告-予想は前月比+16.0万人
参考となる10月実績は前月比+14.7万人で市場予想を下回った。11月中の新規失業保険申請件数は10月実績と大差ないが、11月中旬の申請件数は減少しており、労働市場の拡大は継続していることから、11月中の雇用者数は10月実績を上回る見込み。

■11月30日(水)午後10時30分発表予定
○(米)10月PCEコア指数-予想は前年比+1.7%
参考となる9月実績は、前年比+1.7%で予想と一致した。家賃の上昇などが寄与しているが、伸び率は当面1%台後半で推移する可能性が高いとみられる。各種サービス価格が一段と上昇する兆候は確認されていないため、10月は9月実績と同水準となる見込み。

■12月1日(木)日本時間2日午前0時発表予定
○(米)11月ISM製造業景況指数-予想は52.1
参考となる10月実績は、51.9。新規受注、在庫は低下したが、雇用や生産は上昇。11月については節目の50を下回る項目は10月と同じ3項目にとどまるとみられる。また、新規受注は上昇する可能性があるため、全体的には10月実績をやや上回る可能性がある。

■12月2日(金)午後10時30分発表予定
○(米)11月雇用統計-予想は非農業部門雇用者数は前月比+18.0万人、失業率は4.9%
参考となる10月実績は、非農業部門雇用者数が前月比+16.1万人、失業率は4.9%だった。11月については失業保険新規申請件数がやや減少していることから、雇用者数は10月実績を上回る見込み。失業率は労働参加率に大きな変動はないと予想されており、前月と同水準とみられる。平均時間給は10月の伸び率(前月比+0.4%、前年比+2.8%)をやや下回る可能性がある。

その他の主な経済指標の発表予定は、29日(火):(日)10月完全失業率・有効求人倍率、(米)11月消費者信頼感指数、30日(火):(日)10月鉱工業生産、(米)10月個人所得・支出、(米)11月シカゴ購買部協会景気指数、(米)地区連銀経済報告。《FA》

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