冬興行は目前!「 君の名は。 」、どこまで興収を伸ばすのか!?

2016年11月12日 18:42

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冬興行は目前!「 君の名は。 」は果たしてどこまで興行収入を伸ばすのか!?©2016「君の名は。」制作委員会

冬興行は目前!「 君の名は。 」は果たしてどこまで興行収入を伸ばすのか!?©2016「君の名は。」制作委員会[写真拡大]

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 大ヒット作品となっている映画「君の名は。」の興行収入の上昇が止まらない。

 週末の動員ランキングではV10こそ逃したものの、翌週には同ランキングの1位に再び返り咲いており、未だ勢いが感じられる状態だ。そんな「君の名は。」がさらに新たな興行展開を見せようとしていることに注目していきたい。

■11月前半時点での映画「君の名は。」の興行成績なう


 既に「君の名は。」の興行成績は驚くべき記録に達している。現在発表されている数字では179億に達しており日本の映画興行収入記録において歴代7位という順位。とはいえ、ほぼ確実視されている200億台をもし突破するのであれば、「もののけ姫」「ハウルの動く城」「ハリーポッターと賢者の石」などを越えた歴代4位も夢じゃない数字だ。一週間に7億~8億円ずつ記録を伸ばしている今の勢いから見て、この順位は射程圏内といえる。

 問題は残る上位作品の

 「千と千尋の神隠し」の304億、

 「タイタニック」の272億、

 「アナと雪の女王」の259億だ。

 この250億より上のラインに届くかどうかが、今後の「君の名は。」の課題となる。公開間もない頃こそ「アナと雪の女王」よりもハイペースな興行記録を得ていた「君の名は。」だったが、最近になって興行ペースを追い抜かれる事態となっている。

 これは「アナと雪の女王」の公開時期が3月だったこともあり、ゴールデンウィークで大幅な興行成績を得られたという事情がある。「君の名は。」にとっては現在の勢いから見て、むしろ200億の大台には乗っているであろう冬休み興行こそが正念場といえる。

 そんな12月に向けて行われる「君の名は。」の新たな戦略に注目していきたい。

■「君の名は。」の映画第2弾パンフレットという新戦略


 冬興行に向けた「君の名は。」の新戦略は『劇場パンフレット第2弾』だ。

 現在12月の発売に向けて、制作が行われている。10月末~11月初頭の僅かな期間ではあったが、ホームページでパンフレット内コーナーとして予定されている監督への質問の募集が行われていた。これが発売されれば既に映画を見終えている人にも、再度映画館に足を運んでもらうきっかけとなり、再度鑑賞してもらえるチャンスの後押しとなるだろう。まさに映画「君の名は。」式のリピーター施策と言えるだろう。

 そもそも、「映画を劇場まで見に行く」という習慣のある人口も限りがあるわけで、興行記録を上げるためにもリピーターに向けた施策がとりわけアニメ映画では盛んに行われていた。特に来場者特典などはリピーター集客を狙う戦略の定番だ。週替りで配布物を変えるなどして、ファンに複数回映画を見に来てもらうという狙いとなっている。深夜アニメ発の劇場版興行などではすっかり定着している手法だ。

 そんな中、「君の名は。」は来場者特典の企画自体を行なっておらず、そもそも上記のような深夜アニメ作品ともファン層が異なる。そんな中で劇場パンフレットはなるほどと思わせる戦略だ。パンフレットで得た利益は映画の興行収入に直結はしないものの、作品自体の利益を上げることにもなるし、あわよくば再度映画を見てもらうチャンスも増え、一石二鳥だ。ロングラン上映中だからこそ出来た戦略とも言えるが、これが成功すれば、もしかすると、公開前から第2弾パンフレット刊行の計画が行われ、今後の映画興行のリピーター施策の定番になり得るかもしれない。「君の名は。」の第2弾パンフレットの施策が効果を生むかどうかはアニメ映画界としても非常に注目だ。

■前途多難!冬興行のライバル達!!


 歴史的興行記録に挑む「君の名は。」の冬興行だが、他の大作映画もこの冬に公開を控えていることも忘れてはいけない。

 まず目下11月23日に控えているのが「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」だ。ハリーポッターシリーズのスピンオフ作品第一弾であり、多くの若者達の支持を得られそうな作品だ。

 そして12月16日からは「ローグ・ワン/スター・ウォーズストーリー」の公開も始まる。スターウォーズのサイドストーリーではあるものの、前作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」は日本でも100億円以上の興行成績を上げており、本作も高い集客数となりそうだ。

 アニメ作品としては「映画妖怪ウォッチ空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」が12月17日から公開だ。一時的な熱は収まったもののまだまだ人気の根強い作品だ。「君の名は。」とは客層があまり被らないとはいえ、油断はできない。

 いずれも、今後の動員数や興行収入のランキングで「君の名は。」が競い合うことになることが確実の作品達だ。「君の名は。」が、これらの作品にその“熱”を奪われるという事態もあり得ない話ではない。

 現在進行形で続々と記録を打ち立てていく「君の名は。」。

 タイアップも増えてきて、露出も多くなってきているものの、このブームがいつまで続くかはわからない。果たしてこの勢いがどこまで及ぶのだろうか。せっかく今リアルタイムでその動向を追えるのだ。是非「君の名は。」の興行の動向にも多くの人に注目して欲しい。

「 君の名は。 」劇場版アニメを観るのに抵抗のある大人からオタ充さんまで未見の方は今すぐ劇場へ!

(あにぶ編集部/ネジムラ)

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