【おすすめ書籍】尾原蓉子著「グローバリゼーションとデジタル革命から読み解く Fashion Business 創造する未来」

2016年11月7日 11:41

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記事提供元:アパレルウェブ

秩序の破壊と変革を求められるファッションビジネス

 50年前、ファッションビジネス(FB)という言葉や仕組みを初めて日本に紹介した尾原蓉子氏が、未来のファッションビジネス成長の可能性について改めて問う1冊。より本質的なライフスタイルを重視する個人顧客が市場を動かし、マスからよりパーソナルなニーズへの対応が迫られるなか、従来型のビジネスモデルから脱却し、新たなビジネス創造が不可欠だとする著者。本書では、米国で起こるビジネスの変化は、いずれ必ず日本でも起こるとし、著者が30年間欠かさず参加している全米小売業大会で捉えたビジネスの潮流、実際に米国で起きているディスラプション(破壊的変革)について紹介する。近年の変革の中核となるビジネスの“サービス化”“パーソナル化”を体現する代表例として、巨獣アマゾンの革命的施策をはじめ、急成長を遂げているワービー・パーカーやレント・ザ・ランウェイ、ウーバーなど多数の実例を掲載。消費スタイルやビジネスモデルの変化に対する危機感が乏しいとされる日本のファッション関連企業に警鐘を鳴らすとともに、これからのファッション産業の担い手に、デジタル・テクノロジー活用による新ビジネルモデル創造やグローバルなビジネスに取り組むきっかけを提示する。

■繊研新聞社・2016年9月発刊
■尾原蓉子著
■447ページ
■定価2,000円+税

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