日米の注目経済指標:米大統領選への懸念で消費者信頼感は伸び悩む可能性

2016年11月5日 15:08

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記事提供元:フィスコ


*15:08JST 日米の注目経済指標:米大統領選への懸念で消費者信頼感は伸び悩む可能性
11月7日-11日に発表される主要経済指標については以下の通り。

■7日(月)日本時間8日午前0時発表予定
○(米)10月労働市場情勢指数-9月実績は-2.2
参考となる9月実績は-2.2で8月の-1.3から悪化した。10月雇用統計では非農業部門雇用者数は9月実績を下回ったが、失業率と不完全雇用率は低下した。9月実績に近い数値になると予想されているが、情勢指数は引き続きマイナスとなる見込み。

■9日(水)午前8時50分発表予定
○(日)9月経常収支-予想は+1兆9979億円
参考となる8月実績は+2兆8億円。原油安によって貿易収支が改善したことが要因。第一次所得収支は+1兆9853億円。円高による証券投資収益の減少で黒字額は前年同月比でやや縮小した。9月については貿易収支の大幅な改善は期待できないものの、経常黒字額は8月実績と同水準になる見込み。

■10日(木)午前8時50分発表予定
○(日)9月機械受注-予想は前月比-2.0%
参考となる8月実績は前月比-2.2%だったが、市場予想を上回った。製造業の受注は減少したが、外需は増加した。9月分については交通、物流インフラ整備向けの投資増加が期待されているものの、内需は伸び悩んでおり、前月比で減少する可能性がある。

■11日(金)午前8時50分発表予定
○(日)10月国内企業物価指数-予想は前年比-2.6%
参考となる9月実績は、前年比で-3.2%。物価指数の下落率は縮小しつつある。石油・石炭製品や非鉄金属、電力・都市ガス・水道の下落率が大きかった。10月については、エネルギー、素材関連のコスト低下は一服するとみられており、下落率は9月実績を下回る見込み。市場予想は妥当な水準か。

■11日(金)日本時間12日午前0時発表予定
○(米)11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報-予想は87.3
参考となる10月確報値は87.2で速報値87.9を下回った。金利上昇への警戒感が高まっているとの見方は少なく、米大統領選の行方や雇用情勢に対する不安が消えていないことが要因とみられる。11月については大統領選の不透明感が増していることから、雇用情勢が多少良くなっても大幅な改善は期待できない。

その他の主な経済指標の発表予定は、9日(水):(米)9月卸売売上高。《FA》

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