中国:昭和電工がBMC第2工場、広東省で試運転スタート

2016年11月2日 14:50

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記事提供元:フィスコ


*14:50JST 中国:昭和電工がBMC第2工場、広東省で試運転スタート
昭和電工<4004>は1日、中国広東省の熱硬化性成形材料(BMC)工場が11月から試運転を開始することを明らかにした。2017年初頭から量産・販売を開始する予定だ。
同社は2015年7月、台湾の合成樹脂材料メーカーである長興材料工業との合弁により、広東省珠海市に「昭和電工新材料(珠海)有限公司」を設立。同年11月から新工場の建設を進めていた。
同社のBMC事業は現在、日本、上海、タイの3カ所に生産拠点を置く。うち上海については、中国でのBMC販売が高い伸びを示していることから、フル操業の状況が続いている。中国では今後、さらなる需要の拡大が予想されるため、上海と珠海の2カ所で生産を行うことにより供給体制を強化する。
新工場で生産するBMCは、不飽和ポリエステル樹脂を主成分に、ガラス繊維などを混練した熱硬化性成形樹脂のこと。自動車向けランプリフレクターやエンジンカバー、プロジェクター向け精密成形品部材などの用途で使用される。さらに今後は、エアコン・洗濯機などの家電向け電源ハウジング・モーター封止材料、電気自動車(EV)やハイブリッド車向けのモーター封止材としての用途拡大も見込まれている。

【亜州IR】《ZN》

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