【最終回】世界初の「VR MANGA」タルるートREBOOT制作ドキュメントVOL.10

2016年11月1日 04:34

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記事提供元:キャラペディア

「VR MANGA」タルるートREBOOT

「VR MANGA」タルるートREBOOT[写真拡大]

 VR元年と言われる2016。各社独自の熱い展開を意欲的、精力的に発信している中、いよいよ新たなカテゴリを創造し、独自の文化を築きあげようとする試みが開始されました。

 「そうだ、VR(バーチャルリアリティ)。世界初の「VR MANGA」を作ってみよう!」

 これは、株式会社ダブルエル代表取締役社長:保手濱彰人の試行錯誤、挑戦の過程を追う、制作ドキュメントである。

■「らくがきステージの誕生」


 技術的検証の結果、プレイヤーの使用しているスマフォ機種が一定でない事から、プレイヤーがVR世界に入り込んでも、その動きが機種によっては反映されづらい事が判りました。これでは「漫画の世界に入り込む」という満足度を全員が得られない。そこで、プレイヤー位置を固定で開発がされたようです。これにはVR酔いを防ぐ目的もあるようです。プレイヤーの位置は固定だけれども、ぐるっと周囲を見渡すことは可能だそうで、映画館のようなドーム型劇場ステージ形状に導かれたようです。

 保手濱「今回のアプリでは、プレイヤーの視点が固定である事から、観客席に座っている感じで、プレイヤーを覆うようなドーム形状が見やすいのではと考えました。」

 ※画像は、斎木信太朗さんの「司令室」舞台美術画像を拝借し加工しているそうです。
 ※以降、記事内の画像はキャラペディアサイト記事にて掲載

 保手濱「そこで落書きのアイディアを膨らましてみたものがコチラになります。色々面白い事が出来るのではないかと考えております。」

 これは全く予想していなかった展開ですね。「VR MANGA」とは2Dが3Dになるだけではやはりないようです。

 保手濱「渋谷で開催されていた尾田栄一郎先生のワンピースむぎわらショップなどの取材も行い、現実世界と漫画(2D)の融合を検証致しました。落書きと漫画の親密性なども体験する事が出来、アプリのステージをこの方向で進めさせて頂きたいと強く思う事となりました。折角の世界初「VR MANGA」ですから、既存のモノとはしっかりと差別化、区別化しないといけないと制作を進めています。」

 自分視点で進められる事は大きいですね、アニメにしてもゲームにしても現在あるものは高速、高画質などクオリティこそ高いものの、技術に頼る演出的な部分が多くを占め、受動的でプレイヤーを置き去りにしている感じがありますからね。前回、漫画の世界に入り込むという体験を、さらに深く追及するにはどうしたらよいのか、ステージの検証で採用したゲームブック展開が見事発展しましたね。

■テストステージの作成


 保手濱「上記を踏まえてテストステージを作成してみました。」

■ステージモデルの検証


 今回ここまでのリポートだったのですが

 「とてもここで終われない」という事で後編に続きます。大詰め最終リポート「世界初VR MANGA制作」もリリース目前、ネタバレの危険も考慮しつつ。どこまでを伝えられるか判りませんが、制作ドキュメント「VR(バーチャルリアリティ)造りの文化」ほんとの最終回としてお届けさせて頂きたいと思います。

 記事:リアルBOSS(磯崎誠之)

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