『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』2期 第2話(第27話) 「嫉心の渦中で」【感想コラム】

2016年10月15日 20:11

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『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』2期 第2話(第27話) 「嫉心の渦中で」【感想コラム】©創通・サンライズ・MBS

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 先日、発表された『Newtype アニメアワード2015-2016でメカデザイン部門』で「鉄血のオルフェンズ」のメカデザインが1位に輝きました!

 そんな新しいデザインとなったバルバトスも活躍する27話の感想・考察をやっていきたいと思います。

■『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』第27話「嫉心の渦中で」


 犠牲者は出たものの、無事、宇宙海賊「夜明けの地平線団」を退けることに成功した鉄華団。しかし撃退したのは巨大な宇宙海賊の一部隊だったということが判明。オルガは更なる襲撃に対し迎え撃つことを決意する。

■帰ってきたんだ…三日月さんが…


 親方ぁぁあ!!空からモビルスーツが!!!!!!!

 まずは冒頭から三日月の無双シーンから始まった第27話。

 火星からの激しい戦闘で消耗していたガンダムバルバトスはテイワズの技術により改修され新しい姿『ガンダム・バルバトスルプス』となってついに帰ってきました。各武装も強化されており、脚部は悪魔の爪のような禍々しさ、ガンダムの象徴であるブレードアンテナは鬼の角のような恐怖さがあります。

 まさに鉄華団の悪魔の異名をもつ機体にふさわしい風貌にうまれかわりました。

 その後の、めちゃくちゃ動く戦闘シーンはやっぱり最高!!

 圧倒的に機動性の違うバルバトスが、ソードメイスでバッタバッタと敵の機体を蹂躙していく様子は重厚感もありつつ、スピード感もあります。
『斬る』ではなく『叩き潰す』という形容が合う、泥臭くて鉄臭い迫力ある戦闘シーンはたまらないです。

 ですが、さぁこれからと思った矢先、動かなくなるバルバトス…。いきなりの戦闘は機体に負荷がかかりすぎたのか、あんな空から落下したからなのか。それに対して冷静に動かなくなった…と説明する三日月もさすがです。

 そして、バルバトスと阿頼耶識で繋がっている時には三日月の右目も右腕もしっかりと動かすことができるようですね。こういった何気ないところにも注目ポイントがあります。

■海賊団討伐


 倒したと思っていた敵の部隊はほんの一部。敵はなんと艦艇十隻を擁する大海賊団でした。

 鉄華団にいいようにやられてしまった大海賊団は「我々の、やることは倒して・剥いで・奪うの3拍子!!」と息巻いていよいよ本腰をあげてきます。

 ブルワーズやギャラルホルンは、政治的材料でもあるクーデリアという明確な目標がありましたが、今回はそういった類ではなく海賊団の名誉と誇りを傷つけられたとして、「鉄華団」そのものを標的にされてしまっています。

 さらにそこに、マクギリスから海賊団討伐の依頼をうける鉄華団。
ギャラルホルンとの共闘は信用するに値するのか…。早くも動きをみせるマクギリス、不気味ですね。

 オルガも今回はばかりはいろいろと危惧しているようで、クーデリアを避難させるように誘致します。うーん相手はそれだけの戦力ということです。

■ヒロイン・アトラ


 ヒロインはクーデリア派、ヒロインはアトラ派、ヒロインは三日月派、鉄血のオルフェンズのメインヒロインを巡る様々な派閥が存在する中、私はやはりアトラこそがメインヒロインであると声を大にして主張したい!!

 料理が出来て、面倒見がよくて、新人団員にも優しくて、可愛くてなんと素晴らしい女の子でしょう。

 今回は久々に再会した三日月とクーデリアに素敵なミサンガをプレゼントするアトラさん。なんという天使。

 ナチュラルに三角関係を煽っていくアトラさんの無垢さもポイントが高いですね。本気で三人でいつでも一緒にいたいという純真さが現れているシーンでした!

 今後このミサンガなんからのフラグにならないかが凄く心配ですが………。

■ハッシュの過去


 27話でいろいろと明らかになってきた新人団員の「ハッシュ・ミディ」。

 初実戦を経験した仲間の死を実際に目の当たりにして新入団員の多くはショックを受けていました。しかしその中でハッシュは三日月への対抗意識を燃やして、阿頼耶識システム施術を懇願したりと他の団員とは違う執着心ともいえるほどの姿勢を見せていましたが、それは過去に彼の身に起きたことが大きく起因しているようです。

 スラムの出身だったハッシュが兄貴分のように慕っていた『ビルス』はあるとき阿頼耶識の施術に失敗し、下半身が動かなくなってしまいます。

 ただでさえ、ヒューマンデブリとして残酷な扱いをうけてきた少年兵たち。動けなくなってしまってはその比ではないでしょう。

 スラムの子どもたちの面倒を見ていた側から、自分では何も出来ない無力の存在へと成り果ててしまった彼は自らを『産廃』と言い放ち、自ら命を絶ってしまいます。

 そんな亡き彼の思いをついで、彼が強い人間だったと証明したいという思いで、MSへ乗ることへの強い執着があるようです。

 26話では三日月のことを『産廃』と言っていた言葉も、実は皮肉めいた言葉でもあったというわけですね。

 しかし、阿頼耶識システムの具体的な失敗事案と失敗するとどうなるかという部分にここまで触れたのは今回が初めてでしょうか。
三日月もMSに乗る度に体を奪われていっていますが、やはり恐ろしいシステムであることが伺えます。

 阿頼耶識システムの恐怖を知っていてなお、MSへの強い思いをもつ彼。
なんだか二期ではキーを握りそうですが、果して今後どのようにかかわってくるのでしょうか…。

■マスクマンは一体誰なんだ…


 マクギリスに対抗すべくラスタル側で暗躍しているのは…仮面の男!? 果してこの謎のマスクマンは一体誰なのか!? ガエリオ、それともアイン?いややっぱり、ガエリオ。誰だー誰なんだー!!
どっちだとしてもなかなか読めない展開になってきましたね。 『ガンダムF91』ばりの鉄仮面なのでせめて一言くらい喋ってくれww

■戦闘シーンは短かった、でも面白い!


 最高の引きで終わった前回に比べ、今回は正直戦闘は物足りなかったのですが、その分いろいろとキャラクターの内情がわかってきたし、阿頼耶識システムにもだいぶ触れてきた、動きのある27話となりましたね。

 そして次回は早くも宇宙圏での戦闘になりそうです。
新たなギャラルホルンの機体、レギンレイズも登場。
果たして夜明けの地平線団をどう迎え撃つのか、来週も楽しみです。

『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』第1話(第26話)【感想コラム】

(あにぶ編集部/Uemt)

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