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ポール & ジョー 2017年春夏コレクション - 強さを溶かしたフレンチワークウェア
記事提供元:ファッションプレス
ポール & ジョー(PAUL & JOE)は、フランス・パリのセーヌ川沿いで2017年春夏ウィメンズコレクションを発表した。パリ・ファッション・ウィーク8日目の2016年10月4日(火)のことである。
定刻は夕方6時半。まだ陽の落ちていないセーヌ川沿いには涼しい風が流れていた。寄り添うように並んだ家々、赤いルーフが目印のカフェ。川向こうにはパリ特有の町並みが広がっている。川沿いをランニングする人、橋の上から会場を覗く人々。そこにはフランスの生活感が溢れていて、まるで街全体でランウェイを行っているような特別な空間であった。
しかし、ショーピースはフレンチシックとは異なるワーク・ストリートを題材にしている。ミリタリーシャツやカーゴパンツ、デニム、オールインワンといったものが主役で、それらの男性性を打ち消すように、デコラティブな装飾が施されている。
ミリタリーシャツはポケット部分に立体的な花刺繍をデコレート。合わせたワイドパンツも、ロールアップした裾に同様の刺繍をあしらっている。デニムパンツには、宝石のようなドーム型ビジューを散りばめ、白Tシャツにはチュールを配した。
一方、フェミニンウェアには刺激を投じる。フリルブラウスは胸下でカットオフし、ストライプのキャミソールブラウスには蛍光色を差した。花柄のワンピースにも、赤×白の縞模様パンツをマッチさせて躍動的に。可愛いものには相反するものをミックスさせてアレンジを繰り返している。
足元はフラットサンダルまたはスニーカーが気分だ。シルバーのチェーンネックレスやバケットハットなど、ロックorストリートのぶつけ方も面白い。
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