【注目銘柄】ニコンは4日続伸、半導体・液晶製造装置関連としては出遅れ感強い

2016年10月7日 10:08

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

■円安傾向も好感

 ニコン<7731>(東1)に注目したい。7日の株価は17円高の1572円まで上げて4日続伸している。FPD用露光装置(ステッパー)が牽引して17年3月期大幅増益予想である。カメラの営業損益も改善傾向だ。株価は戻り歩調だが、半導体・液晶製造装置関連銘柄としては出遅れ感が強い。円安傾向も好感して上げ足を速める可能性があるだろう。

■17年3月期は大幅増益予想

 17年3月期連結業績予想は売上高が前期比0.1%増の8200億円、営業利益が同45.1%増の460億円、経常利益が同29.4%増の490億円、純利益が同64.3%増の300億円としている。FPD用露光装置(ステッパー)の台数大幅増加が牽引する。カメラも商品ミックス改善効果などで営業損益が改善傾向だ。

 第1四半期は前年同期比8.9%減収だが、2.9倍営業増益、2.1倍経常増益、2.8倍最終増益と大幅増益だった。そして通期予想に対する進捗率は、売上高20.7%、営業利益32.5%、経常利益34.9%、純利益38.3%で、利益進捗率が高水準である。足元のドル高・円安傾向もプラス要因であり、通期増額余地がありそうだ。

 なお9月16日には3Dプリンターを手掛けるベンチャー企業の米Carbon社への出資、9月20日には映像機器のロボット制御ソリューションを提供する英MRMC社の子会社化を発表している。

 株価は6月の年初来安値1305円から切り返して戻り歩調だ。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破して基調転換を確認した形だ。ただし半導体・液晶製造装置関連銘柄としては出遅れ感が強い。円安傾向も好感して上げ足を速める可能性があるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【村山貢司の気象&経済歳時記】夏の天候と影響(2016/09/01)
【宮田修 アナウンサー神主のため息】リオオリンピックで若者を見直す(2016/09/01)
【村山貢司の気象&経済歳時記】夏の天候と影響(2016/09/01)
【材料でみる株価】ユーグレナは国内最大級の燃料用微細藻類培養プールの建設を発表(2016/09/02)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事