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大地震の発生前20~60分前に予兆を観測する新手法
記事提供元:スラド
東日本大震災やその前後の大地震の際、「電離圏」で電子の数が増える異常があったという。これを利用して大地震を発生1時間から20分前に予測する手法を、京都大学の研究者らが開発したそうだ(共同通信、京都大学の発表、Journal of Geophysical Research ‐ Space Physics誌掲載論文)。
大地震と電離圏での電子数の変動に関連性があることは以前から確認されていたが、従来は電離圏の異常を検知するために地震発生後のデータが必要であったため、地震予測には利用できなかったそうだ。それに対し今回の研究結果では、1つのGPS観測局だけで異常を検知するのではなく、クエーサー等の電波星(準星)から放射される電波を、複数のアンテナで同時に相関を取ることで計測する「VLBI(Very Long Baseline Interferometry、超長期線電波干渉法)」にヒントを得た新たな観測手法を使用することで、地震発生前に異常を検知できるようになったという。また、異常検知に用いているデータは国土地理院による全球測位衛星システムからの公開データのみで、誰もが異常検知や検証を行えるとのこと。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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