ZERODIUM、iOSのゼロデイエクスプロイト買取価格を3倍の150万ドルに改定

2016年10月2日 16:58

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記事提供元:スラド

各種ゼロデイ脆弱性を利用したエクスプロイトの買い取りを行うZERODIUMが、買い取り価格をiOSで3倍、Andoridで2倍にするなど大幅な価格改定を行っている(ZERODIUM — エクスプロイト買い取りプログラムArs Technicaの記事V3の記事MacRumorsの記事)。

ZERODIUMは昨年、iOS 9のリモート脱獄報奨金プログラムを期間限定で実施し、1チームに100万ドルを支払っているが、通常の買取価格は50万ドルとなっていた。今回の改定により、iOS 10では期間が限定されることなく最高150万ドルが支払われることになる。また、Androidのリモート脱獄でも、Android 7では従来の10万ドルから倍増し、20万ドルとなっている。大幅な買取価格の上昇は、iOS 10とAndroid 7のセキュリティ向上に伴うものだという。

このほか、リモートコード実行+サンドボックス迂回については、Flashで2万ドル増の10万ドル、Microsoft Edge/Internet Explorer/Safariでは3万ドル増えて8万ドルとなるなど、そのほかの脆弱性についても価格改定が行われている。 スラドのコメントを読む | セキュリティセクション | ビジネス | セキュリティ | お金

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