ディースクエアード 2017年春夏コレクション - 過剰なデコレーションでカジュアルの垣根を越える

2016年9月30日 10:42

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記事提供元:ファッションプレス

 ディースクエアード(DSQUARED2)の2017年春夏ウィメンズコレクションが、2016年9月25日(日)イタリア・ミラノで発表された。

 今季のディースクエアードは、過剰なまでにデコラティブだ。デフォルメされたパフスリーブとミニスカートが基本スタイルで、そこにレオパード柄のスイムウェアや金刺繍の貴族風ジャケットといった‟ド派手”なウェアを差し込んでいる。

 シルエットはコンサバティブな要素も含んでいて、巻き髪&ピンヒールとコーディネートした姿は、80年代・バブル時代の日本を想起させるような懐かしい印象を与える。

 特筆すべきは、チェックシャツやプレーンなTシャツが、カジュアルの垣根を越えドレスラインへ到達していること。大きなリボンやビジューによる装飾が、ウェア本来の素朴さを打ち消し、強い個性へと繋げている。また、リップや目のモチーフを散りばめたシューズ、大振りなピアスによるコーディネートもゴージャスな姿へつなげるアシスト役だ。

 アイコンのデニムも同様に、ブリーチ加工&グリッター加工を加えて華麗に。ユニークなことに、ウエストラインから落として履く‟腰履き”がムードのよう。数年前、デニムからアンダーウェアを見せた履き方が日本で流行となったが、それ同様にカラフルな腹巻風インナーウェアをウエストラインから覗かせている。

 なお、コレクション終了後、ディースクエアードは2017年よりメンズ・ウィメンズ合同でショーを行うことを発表した。同じインスピレーション源を基に、よりメンズとウィメンズのウェアがつながった形で展開していくという。新体制のデビューは、2017年1月メンズのファッション・ウィークを予定している。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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