ReLIFE | Report 5 「オーバーラップ」【感想コラム】

2016年8月21日 14:32

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ReLIFE | Report 5 「オーバーラップ」【感想コラム】©夜宵草/comico/リライフ研究所

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 こんにちは。今回の ReLIFE 第5話は、第4話に引き続きシリーズ前半のクライマックス回です。オンエア前からネットで神回と評判だったので、千鶴以上に情緒不安定な私は、事前にTwitterで小坂監督にハンカチ必須か伺ったところ、突然のぶしつけな質問にも関わらず、丁寧に返信いただきました。(小坂監督、その節は大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。)

@iori_765janaiyo ごゆるりと どうぞ~。ティッシュでも可(^.^)

 — 小坂知■ReLIFE中! (@neginuking) 2016年7月29日

 監督のアドバイス通りティッシュを用意して、覚悟のうえで視聴したのですが、OPの時点でテレビ画面が涙でゆがんで見えなくなり、鼻をかむ音でセリフが聞き取れません。

 ひとまず2回リピート後、日を改めてはリピートして、5回目あたりでなんとか落ち着いて観れるようになったので、ようやくこの記事を書くことができました。

 私の感動をどこまでお伝えできるか分かりませんが、しばしお付き合いください。

■新太の黒歴史


 新太は保健室で目覚めます。今回初登場の新キャラ、犬飼すみれ先生が付き添ってくれてました。倒れていた2人の姿勢に関して、新太が玲奈をかばったことにちゃんと気付くあたり、さすがオトナ女子です。
ReLIFE Report 5 犬飼すみれ やるじゃない、さすが男の子。
そして、玲奈が持っていた緑のカバンは千鶴のものだったみたいです。第4話で玲奈から明確な答えを聞けなかった新太は、玲奈が何をしようとしていたのか想像を巡らせるうちに、ふと会社員時代の記憶がよみがえります。

 新人教育係として新太の面倒を見ていた先輩女性社員が、同僚の男性社員から嫌がらせを受けていたのです。しかも、女に営業成績トップを奪われてメンツが潰れたというバカげた理由で…

 そのことに怒りを感じないのかと新太が尋ねると、先輩は、正々堂々競い合っていた仲間がそういう風に変わってしまうのが悲しいとだけ、寂しそうに答えるのでした。

 第1話でチラっと垣間見えた新太の封印されし過去がようやく明かされました。だけど、フラッシュバックで声が出なくなるレベルのPTSDを患う理由としては弱すぎるような…まだ隠し玉があるのではないでしょうか?

■オッサン×嫉妬のJK 嫉妬消滅作戦


 そんな過去の出来事から、新太は、玲奈が千鶴に嫌がらせしようとしたのではないかという疑念を拭えません。

 しばらくして目覚めた玲奈を新太はあらためて問い詰めます。正直に答えないと、玲奈の悪事を千鶴ではなく大神にチクると(意地の悪い冗談だけど)脅す始末です。大のオトナが…
ReLIFE Report 5 海崎新太 玲奈に説教
そして(ほとんど会社の先輩の受け売りですが)ライバルに嫌がらせして憂さを晴らすような奴は努力を諦めた負け犬だとか、カバンを持ち去る愚行に走ったことを怒っているのではなく、ただ悲しく思ったと、時に厳しく、時に優しく、玲奈を諭します。

 玲奈のいいところもたくさん知っている新太だからこそ、玲奈に汚い大人みたいなマネをしてほしくないのです。
ReLIFE Report 5 狩生玲奈 どんなに頑張っても…
最初は口をつぐんでいた玲奈も、心に溜め込んでいた(ほのかと千鶴に対する)劣等感、そして自分の努力が報われない悔しさを新太にぶつけ、感極まって目に涙を浮かべます。

■頭ぽんぽん ふたたび


 新太は、涙をこらえる玲奈の頭をなでます。もしや…あれ?このくだりどこかで書いたような…とにかく、このパターンで女子をオトすワケですか?…なんて考えが頭をよぎる私は、汚い大人に成り果てているのでしょうか?

 千鶴と違って、玲奈は新太の手を払いのけたりせず、新太の言葉を素直に受け止め、ほのかや千鶴と較べて自分が報われていないという思い込みから解放されたみたいですが、まだ千鶴への誤解は解けていません。

 新太は、落ち着きを取り戻した玲奈にもうひと押し、玲奈だけでなく千鶴も努力しているであろうこと、千鶴にも苦手分野(笑)があることを分かってもらおうと説得を試み、最後のだめ押しで、機会があれば(マックじゃないけど)千鶴にスマイルを注文してみるよう奨めて、保健室を後にします。

■コミュ障JK対嫉妬のJK 校門の大決闘


 新太が校門に差し掛かると、先に帰ったはずの千鶴が新太を待っていました。
ReLIFE Report 5 日代千鶴 待ってました
玲奈が自分のカバンを持っていた理由として、盗まれたとしか思いつかず、新太に真相を尋ねたかったのです。新太は最初ごまかそうとしましたが、思い直して、玲奈が千鶴を困らせようとした事実を千鶴に伝えました。

 千鶴は、玲奈との関係が良好だと勘違いしているので、新太の返答が理解できません。さらに、相手が違えば人付き合いの正解も違うと聞いて、千鶴の思考回路はオーバーヒートしました。とにかく分からなければ本人に直接聞くのが一番と、玲奈を待つことにします。

 ついでに、2人が階段で倒れていたのを発見したとき、心がもやっとした理由も新太に聞こうとしたけど、複数問題の並列処理は非効率だと質問を引っ込め、玲奈との問題も自分で解決すべきと、新太を先に帰します。

 帰りかけた新太は立ち止まり、2人の様子がヤバそうになったら割って入るつもりで物陰に隠れました。そこに新太を監視していた夜明が合流します。

 新太と夜明が物陰からノゾキ…じゃなくて見守る中、校舎から出てきた玲奈と千鶴は腹を割って話します。自分をあざ笑う千鶴が嫌いだと言う玲奈に対し、そんなつもりはないと反論する千鶴…平行線になりかけたとき、玲奈は保健室で新太に聞いたことを思い出して、千鶴に笑ってみろと言ってみました。

 すると、例の不気味スマイルが…イマイチ信じられない玲奈は、何度も確かめます。笑えと言われるたびに不気味スマイルを連発する千鶴に、玲奈は「そこまでドヘタクソな笑顔を見せられたら、誰だってバカにされてるとしか思えない!」と激おこです…でも、玲奈はようやく千鶴が無愛想&不器用キャラだと理解しました。

 そして、無愛想&不器用キャラを脱却したい、玲奈と友達になりたいと、第3話のときとは逆に、千鶴から玲奈に握手を求めます。

 玲奈は、そんな千鶴の願いに少々はにかんだ笑顔で応え、カバンの件を詫びます。千鶴も満面の笑み(不気味じゃないほう)で、玲奈を許しました。友達だから…

 千鶴が最初からスマイル作戦でなく言葉でアピールしていれば、1話分まるまる節約できて、制作費も軽減できたのに…

 …なんて業界人を気取った与太話は置いといて、玲奈と千鶴が和解したときの笑顔を、国宝に指定すべきと思うのは私だけではないはず…このシーンを見れば、女子も男子もオッサンもイチコロのはず…画像でお伝えできないのが非常に残念です。

 このシーンは、BGMがまた素晴らしくて、主旋律のハモンドオルガンっぽい音色が印象的です。私の記憶が正しければ、第1話からここまで本編のBGMはほとんどピアノの独奏だったので、ここぞという場面で別の楽器を持ってくる演出に、匠の技を感じます。

 ともあれ(ポケモンGOじゃないけど)千鶴は私立青葉高校の校門でトモダチを確保しました。

■夜明ルートの夜明け??


 帰宅した新太は夜明と飲んでます。第1話で ReLIFE 研究所が厚労省職業能力開発局の関連機関だと契約書に書いてあったということは、酒代の出処は労働者の所得税もしくは雇用保険の掛け金ですよね?

 それはさておき、新太は、結果的に会社から逃げた自分のことを棚に上げて、玲奈に逃げるなとか努力をあきらめるなとかキレイごとをほざく資格があったのかと自嘲します。

 夜明は、たとえ玲奈から新太の記憶がなくなっても、新太の本心から出た言葉は玲奈の心に残って、いつかまたくじけそうになったとき支えになるはずと励ましておきながら、続けざま、新太にとって ReLIFE 実験が自分を見つめ直すいい機会になってるんじゃないかと、見透かしたように新太を茶化します。

 そして翌朝、新太が目覚めると隣で寝ていた夜明も目を覚まして「昨夜は…」みたいなシーンに突入かと思ったら、EDが始まってしまいました。残念…??

■ReLIFE Report 5 ED


 今回のEDは、PUFFYの「これが私の生きる道」でした。「近ごろ私達はいい感じ。悪いわね、ありがとね、これからもよろしくね」と、冒頭から今回、特にBパートの千鶴と玲奈そのまんまです。ただし「近ごろ」ってのは千鶴が勘違いしてた期間も含むんでしょうけど…

 1曲通して聴いても、まるで ReLIFE 第5話のために歌詞を書き下ろしたんじゃないかと錯覚するレベルです。視聴済みの皆様は、今後この曲を耳にするたび、第5話の様々なシーンを思い出すのではないでしょうか?

 いや、ちょっと待ってください。今回は千鶴と玲奈の回だと私が勝手に思ってるだけで、実は「いい感じ」なのは新太と夜明ではないでしょうか?差し替えイラストも新太×夜明だったし…第3話のお姫様抱っこといい、新太総受けルートもあながち冗談ではないのかもしれません。

■あとがき


 ED後のCパートで、ぼっち飯絶賛継続中の千鶴の向かいに玲奈とほのかが座って、一緒に食べることになったのですが、礼儀正しく頭を下げる千鶴に対し、友達だから普通なんだからねっっと赤面する玲奈を見る限り、もとのツンデレJKに戻ったみたいです。「おかえりなさい、ツンデ玲奈。」…おあとがよろしいようで。

 といっても、まだエピソードは半分以上残ってます。千鶴への誤解が解けた今、玲奈と大神の恋模様は今後のエピソードで進展するのか?おそらく玲奈ルートを抜けた新太は、千鶴ルートを再開するのか?杏ルートに進むのか?第3話までのコミカルな雰囲気は戻ってくるのか?地下鉄は電車をどこから入れたのか?…気になることが盛りだくさんで、一晩中寝られません。

ReLIFE | Report 4 「 堕ちる 」【感想コラム】

(あにぶ編集部/anIORIent asst.)

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