SpaceX、6機目のFalcon 9ロケット回収に成功

2016年8月16日 18:16

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 SpaceXは14日、スカパーJSATの通信衛星JCSAT-16を搭載したFalcon 9ロケットの打ち上げを米国・フロリダ州のケープカナベラル空軍基地で実施した。JCSAT-16は静止トランスファー軌道に投入されて打ち上げは成功、Falcon 9ロケット第1段のドローン船上での回収にも成功している(スカパーJSATのニュースリリースSpaceXのツイートSpaceNews.comThe Verge)。

 Falcon 9ロケットは日本時間14時26分に打ち上げられ、およそ9分後に大西洋上のドローン船「Of Course I Still Love You」上に着陸した。毎回着陸直前に映像の乱れるドローン船上からの中継だが、今回は映像がブラックアウトし、復旧したときにはすでに着陸済みの状態となっていた(Webcast動画: ドローン船上からの映像は25分28秒ごろから)。

 SpaceXがドローン船上でのロケット回収に成功するのは今回で4回目。重い衛星を高軌道に打ち上げるミッションでのロケット回収は難しいとされるが、今年に入って4回行われた高軌道への打ち上げのうち、3機の回収に成功している。今回の回収成功で回収されたFalcon 9ロケットは合計6機になったが、SpaceXが目標とするロケットの再利用はまだ行われていない。

 SpaceXでは5月のJCSAT-14打ち上げミッションで使用したロケットの燃焼テストを7月28日に実施しているが、このロケットは高温による劣化が激しいためエンジニアリングにのみ使用し、再利用はしない計画だという。最初の再利用には4月のISS補給ミッションで使用したロケットが選ばれており、9月か10月に行われる計画だ。SpaceXでは再利用ロケットによる打ち上げの顧客を発表していないが、年内に2回の衛星打ち上げを予定しているルクセンブルグのSESになる可能性が高いとみられている。

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