NYの視点:【7/26IMM】円買い持ち減、来週の注目:BOE、米7月雇用統計

2016年7月30日 11:38

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記事提供元:フィスコ


*11:38JST NYの視点:【7/26IMM】円買い持ち減、来週の注目:BOE、米7月雇用統計

シカゴIMMの短期投機家・投資家による円の買い持ち高は前週から減少し、ほぼ2カ月ぶりの低水準となった。

日銀ショックののち、市場の焦点は英国中央銀行の金融政策決定会合に移る。英国では7月のPMIが過去最低に落ち込んだほか、欧州連合(EU)離脱決定を受けて消費者信頼感も落ち込んだため、タカ派として知られるウィール英中銀金融政策委員会委員が「速やかな景気刺激策が必要」とハト派姿勢に転じたため8月の会合で英国中銀が利下げを実施するとの見方が強まりつつある。同総裁は、利下げを支持するためにはそれなりの根拠が必要だと指摘していた。英国の金利先物市場では、政策金利を現行の0.5%から0.25%に引き下げることを100%織り込んだ。

一方、米国では予想外に2%を割り込む低調な結果となった4−6月国内総生産(GDP)を受けて9月の利上げ観測が大幅に後退。1−3月期分も再び1.0%割れの成長に下方修正された。16年の経済で、FOMCの見通し通り2%成長を達成するためには今後2四半期で少なくとも3%の成長が必要となってくる。冴えないGDPを受けて、景気後退懸念が再燃したほか、年内の利上げも危ういとの見方も強まった。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策決定で重要な材料となる7月雇用統計が次の焦点。市場エコノミストは失業率が4.8%へ6月4.9%から低下し、非農業部門雇用者数の伸びが18万人と、6月の28.7万人から鈍化すると見ている。市場予想を大幅に上回る結果とならない限り、9月の利上げ確率を引きあげることは困難と見る。米国の利上げが一段と遅れるとの見方から、ドルの軟調推移もしばらく継続する可能性がある。


■来週の主なイベント

●米国
31日:ダドリーNY連銀総裁が講演
1日:7月ISM製造業景況指数:53.0(6月53.2)
2日:6月PCE(個人消費支出)コア:前月比予想+0.1%、5月+0.2%
2日:カプラン米ダラス連銀総裁が講演
3日:7月ISM非製造業景況指数:予想56.0(6月56.5)
4日:カプラン米ダラス連銀総裁が講演
5日:7月雇用統計:失業率:予想:4.8%(6月4.9%)、非農業部門雇用者数:予想+18万人(6月28.7万人)、平均時給:予想前月比+0.2%(6月+0.1%)、7月貿易収支:予想‐428億ドル(6月‐411億ドル)

●英国
4日:英国中央銀行:金融政策決定会合:政策金利0.25%(前回0.5%)、資産購入目標3750ポンド(前回3750ポンド)

●地政学的リスク
ウクライナ紛争
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
イエメン
トルコ


【IMM】

*円
ネット・円買い持ち:+34,958(7/26)←円買い持ち:+39,353(7/19)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077)

*ユーロ
ネット・ユーロ売り持ち:- 112,600(7/26)←ユーロ売り持ち::-99,891(7/19)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高)

*ポンド
ネット・ポンド売り持ち:- 80,572(7/26)←ポンド売り持ち:-74,386(7/19)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366)

*スイスフラン
ネット・スイスフラン買い持ち:+ 946(7/26)←スイスフラン売り持ち:+4,687(7/19)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331)

*加ドル
ネット・加ドル買い持ち:+23,180(7/26)←加ドル買い持ち:+22,068(7/19)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001)

*豪ドル
ネット・豪ドル買い持ち: +31510(7/26)←豪ドル買い持ち:+33431(7/19)《NO》

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