『 あまんちゅ! 』 第2話「光といけないこと」 心のわくわく上昇気流が、私の身体を宙へ放り上げた。【感想コラム】

2016年7月21日 11:36

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『 あまんちゅ! 』 第2話「光といけないこと」 心のわくわく上昇気流が、私の身体を宙へ放り上げた。【感想コラム】©2016 天野こずえ/マッグガーデン・夢ヶ丘高校ダイビング部

『 あまんちゅ! 』 第2話「光といけないこと」 心のわくわく上昇気流が、私の身体を宙へ放り上げた。【感想コラム】©2016 天野こずえ/マッグガーデン・夢ヶ丘高校ダイビング部[写真拡大]

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 先行上映イベントの段階で決定していた、舞台である静岡県伊東市のコラボの詳細も発表され早くも聖地でのイベント開催が決定した「あまんちゅ!」!

 第一話では高校生活の初日、大木双葉こと”てこ”と、小日向光こと”ぴかり”との出会いを描いたイントロダクションとなった回でしたが、果して二話ではどういったストーリーとなったのか、第二話もさっそく感想とまとめと考察etcをやっていきたいと思います!!!

■『 あまんちゅ! 』 第2話「光といけないこと」


 てこは学校へ行く準備をしながら、あんなに憂鬱だった気持ちが昨日よりも少しだけ軽くなってるのを感じていた。一方、同じバスに乗り合わせたぴかりと真斗先生。二人は学校に最寄りのバス停よりも前で下車すると、とっておきの素敵ルートを通って競争を開始! 勝負を通して真斗先生と絆を深め合うぴかり……それは、てこにとってはやはり知らない世界の出来事のようだった。
その日の放課後、ぴかりのペースに乗せられるまま、てこはいけないと思いつつもダイビング部の部室に無断で侵入してしまうが……。

 ぴかりとの出会いで、少しずつだけど前向きになってきたてこ…。 放課後にぴかりと一緒に侵入したダイビング部の部室、そしてプール。いけないことをやってるとわかりながらも、ダイビングスーツに着替えてプールに浮かんで空を見上げたてこは心なしか充実感を覚えていた。

■少しずつ少しずつ動き出した物語


 前回が、てこにとっての初めての学校と初めて友達との出会いを描いた回なら今回は初めてのドライスーツと初めてのプールとの出会いでしょうか。

 少しずつ少しずつ物語が展開され、少しずつ少しずつ色々な初めてを経験して、てこの心境も変化していっているのがわかると思います。この急ぎ過ぎず、ゆっくりまったりと進むテンポ感がなんともあまんちゅらしい空気感を生んでいるのでないでしょうか。

 ぴかりに『てこも、一緒にダイビングやってみない?』と誘われ、『…ちょっと考えてみようかな』と一歩進んでみようと決心するてこ。心のワクワク上昇気流が、ついにてこの体を空に放り上げようやく物語が動き出してきた感じがしてきました。 今回の2話はまさしく青春ですね。もう恥ずかしいセリフ禁止!!!って突っ込まれそうな回でした。

 そして今回もどちらかというと、てこ視点で物語が進んでいました。特に前半の携帯のシーンや後半の重要なプロットなど要所で、てこの心境の移り変わりを描いています。
原作4話までのお話を時系列を変えながら、ぴかりは「ちょっと変わり者、あまり後先を考えず前向き行動してしまう」という他のキャラのキャラクター性なんかもうまく掘り下げながら、てこ視点での触れ合いを描いて進行している印象です。

 ところで春時のプールって凄く汚くてなんか変な色をしてて、夏前にみんなでプール掃除をした思い出ってありますよね。作中では桜の花びらが浮かぶ春先の綺麗なプールを漂うシーンがあるのですが、ただのプールではあるのですがあまり見慣れない光景故か、そこはかとなく幻想的に映えるラストシーンになっていました。

■さりげないダイビングワードが満載


 このアニメ、ダイビングがテーマのアニメなのに全然ダイビングっぽくないやん!!!ってお思いの方もいるかと思いますが、実は前回の1話からさりげなくダイビングに関するワードがところどころにちりばめられていれていたのです!

 ぴかりとてこが、下駄箱でぴかりが教室への案内状を見つけたときに「次のエントリーポイントだ」というワードが出てくるのですが、まずエントリーとはダイバーが海に潜ることを指し、端的に言えばエントリーポイントは海に潜るポイントを言います。

 さらに2話では、登校前にぴかりが「ファイブステップ」と言いながら身だしなみをチェックしていました。ファイブステップはダイバーが海に潜る前の最終チェックを行うことで、ダイビングの基本中の基本のことなのです。その後の真斗ちゃん先生との”登校対決”ではショートカットをねらったぴかりが高いところから「ジャイアント・ストライド」をするシーンがあるのですが、これもダイバーが海に飛び込む際の、飛び込み方の一つで船の上からなど、高いところからダイブする際の基本的なダイブ法なんです。

 っと、このように実は1話からさりげなくダイビングにまつわるワードや行動が満載ででてきているので、セリフ一つ一つも聞き逃さないようにしてみるとよりあまんちゅを楽しめるのかもしれません。

 3話以降の気になるポイントを少し上げていきたいと思います。
2話でダイビングに無断で侵入した、てこぴかり。 部室には火星猫の「ちゃ顧問」がいらっしゃいましたが、ドライスーツとウェットスーツが2セットずつ用意されていましたが、果してダイビングの他の部員たちは一体どうしていたのでしょうか…。先輩たちはどんなキャラなのでしょうか。

 そして、1話からしきりに気にしていた、てこのメールの相手「ちずる」ちゃんは今後、どのように物語に絡んでくるのか…。気になることや複線がいくつかありそうですが、3話以降の展開を楽しみにしていきましょう。

 『 あまんちゅ! 』第1話「少女と海のコト」 2016年夏の癒し枠アニメ 少女たちのダイビングストーリー開幕【感想コラム】

(あにぶ編集部/Uemt)

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