『 アニメ流行語大賞2016上半期 』発表! 上半期までのアニメ事情を振り返る。

2016年7月16日 21:33

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『 アニメ流行語大賞2016上半期 』発表! 上半期までのアニメ事情を振り返る。© 東京産業新聞社

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 2006年以降から様々なサイトで行われている、ネット上で話題となった流行語をノミネートワードから投票によって決定する「 アニメ流行語大賞 」。

 2013年からは、webニュース「ガジェット通信」が主催で行っているネット流行語大賞にアニメ流行語大賞も併設されネットユーザーの高い注目を集めました。

 先日、アニメ流行語大賞の2016年度上半期版 が発表されました。

 投票は6月末まで行われており昨年度末から今年の春にかけて話題となったワードがノミネートされています。そんなアニメ流行語大賞からみる2016年上半期までのアニメ事情を振り返っていきたいと思います。

 流行語大賞

■金賞:ガルパンはいいぞ(ガールズ&パンツァー 劇場版)


 まずは、金賞に輝いたワード『ガルパンはいいぞ』

 非常に簡潔でなんともわかりやすい言葉ですが、この8文字という文字数以上にガルパンファンの熱き想いが濃密につまっている言葉ではないでしょうか。
元ネタはもちろん、2012年から放映されていたTVアニメ『ガールズ&パンツァー』通称『ガルパン』の続編となる完全新作の『劇場版 ガールズ&パンツァー』を見たファンの間で誕生した言葉です。

 「ストライクウィッチーズ」などの島田フミカネ氏がキャラ原案、「おお振り」や「SHIROBAKO」などの水島努氏を監督に迎えたオリジナルアニメで、戦車に乗って勇ましく戦う”戦車道”が乙女の嗜みとしとされている世界で、母校を廃校から救うために再び戦車道をやることを決意した「西住みほ」を中心とした大洗学園の活躍を描いた作品。

 「戦車」×「女子高生」という異色の組み合わせ、戦車への細かいこだわりや凝った設定、戦略性をもった熱い試合シーンなど放送前の注目度から予想に反した大ヒットを記録しました。

 2015年の11月から公開された『劇場版 ガールズ&パンツァー』はDVDやBDが発売された後も異例のロングヒットを続け、上映館数が多くないにも関わらず興行収入は22億円を突破。爆音上映や4DXなども企画され、映画が観たいのにチケットがとれない「チケット難民」も大量発生したほどの人気っぷりを誇っています。

 TV版からはるかにスケールアップした大迫力の演出と戦車同士の戦闘シーン。廃遊園地という特殊なギミックをつかっての奇想天外な戦術。ついに同じチームとなって共闘が実現した西住姉妹。あぁー!ドゥーチェ!!! ドゥーチェ!!! いややっぱカチューシャとノンナなんだよなぁ!!!

 などなど公開して数日で、Twitterなどでこの感動を共有したいけどネタバレになってしまうということもあり、ただ一言「ガルパンはいいぞ」という人やこの言葉をタグに感想を投稿する人が徐々に増え始めました。

 この『ガルパンはいいぞ』という言葉は、劇場版を観たガルパンファンたちの原稿用紙何枚分でも語り尽くしたいという熱い魂の叫びが溢れた結果、最終的に『ガルパンはいいぞ』という言葉に集約してしまったのです。
そう、『ガルパン』に長ったらしい感想や小難しい解説なんか必要ない。見てもらえればわかる。ガルパンは”いい”ただそれだけ。まさしく昨年末から今年上半期にかけてを代表するワードでしょう。

下積み10年でつかんだ大役。ロシア人声優 ジェーニャ さんの「 ガルパンはいいぞ! 」

■銀賞:グレートだぜ/グレートですよ、こいつはァ(ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない)


 続いて銀賞に輝いたのは『グレートだぜ/グレートですよ、こいつはァ』。

 2016年春からアニメ放映されている荒木飛呂彦先生の往年の名作漫画『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』から主人公・東方仗助の代名詞的なセリフ。

 昨年やその前もアニメ流行語大賞に選出されているジョジョからまたまた受賞。

 第4部のアニメでは最近ようやく登場し始めた「岸部露伴」や、まだ登場していないラスボスなど非常に名言メーカーともいえるキャラクターが残っているので下半期にはまた別のワードでの受賞が期待できるかもしれません。

 個人的にはジョジョだったら、あのうまい棒ともコラボした虹村億泰の「ンまぁ~い!」というセリフのほうが印象的でしょうか。

『ジョジョの奇妙な冒険』「ジョセフ・ジョースター」戦闘とは詭道なり

■銅賞:シコ松(おそ松さん)


 そして銅賞となったのは『おそ松さん』から「シコ松」。え?「”シコ”松」ってなにか?それは『禁則事項』です。

 元ネタは昨年末から話題となったアニメ『おそ松』さんの13話でのとあることからチョロ松にしばらくつけられたあだ名。最終話でもなぜかほかの兄弟が開幕直後にシコ松を起こすというインパクトも抜群でした。

 それ以外にもノミネートされている「ライジングシコースキー」やら「自家発電三郎」やら「クソ童貞」などなど、なにかとかわいそうなあだ名をつけられたり兄弟の中でもいじられることが多いチョロ松さん…。
ツッコミ役としてノリツッコミから長台詞のツッコミまであらゆるツッコミをこなす役として頑張っていたのですが…。

 『おそ松さん』さんに関してはこれ以外にも強烈な名言が豊富で、個人的には特に中二病全開の痛々しいキャラだった「カラ松」が2話でハローワークにて「ご希望の職種は?」と聞かれた際の『静寂と孤独。己との戦い。終わりなき試練』と自分語りを始めてしまうシーンなんかも印象的でした。

まだまだ人気が衰えない六つ子の「 おそ松さん 」の兄弟まとめ

■アニメ流行語大賞2016上半期 の上位ノミネートワード


 上記以外の上位のワードを観ると、ジョジョと同じ春アニメからは『マクロスΔ』の「準備はいいんかね?」がノミネートされました。1クール目のED「ルンがピカッと光ったら」の歌いだしのセリフ部分で、ヒロインの一人であるフレイアの特徴的な方言ちっくな言葉がなんだか素朴な感じでとても耳に残りますね。

 2016年冬アニメとして人気を博した『この素晴らしい世界に祝福を!』から中二病魔法使いめぐみんの代名詞「我が名はめぐみん」と爆裂魔法を詠唱するときの「エクスプロージョン」がノミネート。
人気投票で1位を獲得するほど非常に人気の高いキャラクターのめぐみん。上級職である『アークウィザード』で取得が極めて難しいと言われるこの世界最強の魔法「爆裂魔法」の使い手という高スペックにも関わらず、実は魔法が一発しか打てないとか中二病全開とか、どこか抜けている面がなぜか愛おしく見えてしまうのでしょうか。キャラとアニメ人気と共に流行語の上位ワードに選ばれました。
そしてもう一つノイタミナ枠の冬アニメとして放送されていた『僕だけがいない街』から北海道の方言である「したっけ」と、ヒロインの雛月加代の口癖「バカなの?」などもランクイン。

 さてさて、あなたの周りでも流行したワードはあったでしょうか?上記の以外のノミネートワードはぜひ公式サイトで確認してみてください。
今回の2016年上半期まで流行語大賞をみると、ガルパンやおそ松さんといった昨年末から放映や上映がされていた作品の根強い人気がわかる結果となり、(ノミネートワードを選出した時期にもよりますが)逆に春からのアニメがなかなか少ないように感じます。

 2016年の下半期はどのようなアニメが流行り、どのような流行語がうまれていくでしょうか。そんな点に注目してアニメをみるのも面白いかもしれませんね。

(あにぶ編集部/Uemt)

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