【注目銘柄】三洋貿易はチャート好転、連続最高益、PER、利回りとも割安

2016年7月15日 09:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 三洋貿易<3176>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。連続営業最高益更新見通しで、配当利回り妙味が増す銘柄として注目したい。

 同社は、1947年の創業以来、堅実と進取の起業精神のもとに、わが国産業界へ優れた各種原材料・機械機器類などの輸入販売を中心として、半世紀以上にわたり国内外で産業の発展と人々の生活向上に貢献している。現在では、ゴム、化学品、機械・環境、産業資材、科学機器の5事業部門が市場ニーズに応じた商品を提供し、取引先から高い評価を得ている。

 新規事業開拓、グローバル展開、M&Aや資本提携等を通じて業容の拡大を図る方針。各事業部門ではより良い評価を得るため、付加価値の高い商品の開発・提案ならびにきめ細かいサービス提供に注力している。

 今2017年9月期第2四半業績実績は、売上高が313億3300万円(前年同期比1.1%増)、営業利益が23億0500万円(同13.2%増)、経常利益が23億7600万円(同8.2%増)、純利益が14億7200万円(同2.8%減)に着地。

 通期業績予想は、売上高が640億円(前期比5.5%増)、営業利益が40億0500万円(同12.3%増)、経常利益が42億5000万円(同3.4%増)、純利益が26億円(同6.9%減)を見込んでいる。配当予想は46円(第2四半期末23円、期末23円)を予定している。

 株価は、3月29日につけた年初来の高値1520円から6月24日に年初来の安値1041円まで調整を挟んで上昇。ミニゴールデンクロスを示現し、出直りつつある。同社は、株式会社洸陽電機と6月9日にドイツのブルクハルト社製木質バイオマスコージェネレーション(熱電併給)システムの販売拡大や導入促進において提携することに合意。ボイラーなどの直接燃焼発電方式のシステムと比べて木材使用量が約3割削減できることから、事業採算性の向上に寄与するとの期待感が高まる。連続営業最高益更新見通しで、今期予想PER6倍台と割安感があるほか、配当利回り3.6%と利回り妙味が増す。リバウンド幅を拡げるか注目したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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