大ヒットアニメ『 魔法少女まどか☆マギカ 』の世界観を読み解く

2016年7月11日 11:28

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記事提供元:あにぶ

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 『 魔法少女まどか☆マギカ 』。2011年に放送された日本のテレビアニメで、近年最高レベルのヒット作にして話題作だ。

 主人公である女子中学生・鹿目まどかと、その周囲の少女達が、四足獣のマスコットキャラクター・キュゥべえに一つ願いを叶えてもらう代わりに魔法少女となり、人々を苦しめる『魔女』と戦って行く──と言うのが、作品の基本的な世界観であり、話の流れである。

■伝説的ネットスラング!「マミる」


 ここまでなら、よくあるバトル系魔法少女モノ、で終わるだろう。しかし、物語はアニメ第三話で急転直下を迎える。

 第三話の終盤では、ネットで映像を模したスラングが生まれたほどに、衝撃的なシーンが描かれる。そしてそれ以降、徐々に残酷、かつ過酷な真の世界観が明かされて行く。

 現実社会の風刺かと思わせるほどに辛辣な真実を突き付けられ、少女達は戸惑い、混乱し、壊れ、絶望して行くのだ。

■『 魔法少女まどか☆マギカ 』大ヒットの要因は世界観ミステリー?


 まどか☆マギカがヒットした要因の一つに、世界観自体を謎として、それが徐々に解き明かされて行く、ある種のミステリー展開を持ちこんだ事があるだろう。

 例えばライトノベルの新人賞でも、世界観をどう描写して行くかは、ポイントの一つとされている。如何にして架空の世界を『説明』するのではなく『描写』するかが、作者の腕の見せ所なわけだ。

 然るにまどか☆マギカは、世界観をミステリー化する事で、その問題を解決するばかりか、面白さを増す事にも成功している。難題を逆手に取った構造と言えるだろう。

■世界と戦う少女達


 世界観が詳(つまび)らかにされ、視聴者はヒロイン達と共に驚愕し、愕然となる。故に、その後描かれるヒロイン達の葛藤や対立にリアリティが生じ、視聴者は物語に引きずりこまれて行くわけだ。

 果たして少女達は、酷烈な運命にどう抗い、そしてどんな結末を迎えるのか。もしも未試聴の読者が居れば、是非とも手に汗を握って観劇して頂きたい。

またもや予想は裏切られる!劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 「 叛逆の物語 」 の見直しレビュー!

(あにぶ編集部/壱の人)

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