米企業らによる地球軌道上などに宇宙船の給油基地を建築するプロジェクト

2016年7月8日 11:01

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 2045年ごろに地球軌道上などの宇宙空間に宇宙船用の給油基地を置こうという計画があるらしい(SPACE.comSlashdot)。

 これはアメリカの大手ロケット打ち上げ企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)がロッキード・マーティンやボーイング社と合弁で計画しているもの。計画の中心となるのは、ACES(Advanced Cryogenic Evolved Stage)と呼ばれる推進システムを持つ新型ケンタウロスロケットの上段部分。この上段ロケットは液体酸素/液体水素を推進剤とし、再利用が可能なように設計されている。計画は地球もしくは月、または小惑星などから抽出した水を精製し、この軌道上の給油基地で燃料を補充できるようにするというもの。

 なおULAの試算によれば、地球軌道上での燃料代はキログラム当たり3,000ドルが必要になるという。同様に月の表面上ではキロあたり500ドル、重力安定点であるラグランジュ1ではキロあたり1,000ドルの燃料代が求められるようだ。

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