タカタに中国企業出資か、均勝電子と傘下エアバッグ中堅の共同で

2016年6月3日 16:11

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記事提供元:フィスコ


*16:11JST タカタに中国企業出資か、均勝電子と傘下エアバッグ中堅の共同で
欠陥エアバッグ問題で揺れるタカタ<7312>に対し、中国企業が出資を持ちかけているようだ。カーエレクトロニクス製品大手の寧波均勝電子(600699/SH)とその傘下の米キー・セイフティ・システムズが投資銀行を通じ、タカタへの投資をめぐって交渉を進めているという。外電が2日、キー・セイフティ幹部の発言を引用する形で報じた。
キー・セイフティの羅冠宏(ジェイソン・ルオ)CEOによると、寧波均勝電子と同社は現在、タカタの財務アドバイザーを務める投資銀行のラザードと接触を図っている。タカタは先月、エアバッグの大規模リコール(無料回収・修理)に対応し、新たな出資者を募るためにラザードと契約した。
出資先の候補として名前の挙がった均勝電子は、浙江省寧波市を拠点とし、カーエレクトロニクス製や産業用ロボットなどの製造を手がける。2015年の売上高は前年比14.2%増の80億8253万人民元(約1337億円)だった。
その均勝電子は今月2日、キー・セイフティの買収手続きを終えたばかり。9億2000万米ドルを投じ、エアバッグ中堅のキー・セイフティを傘下に収めた。均勝電子がタカタの買収に成功すれば、エアバッグ世界最大手に躍進すると報じられている。

【亜州IR】《ZN》

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