アリババ株が急落、会計に絡む米SECの調査を嫌気

2016年5月26日 09:54

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記事提供元:フィスコ


*09:54JST アリババ株が急落、会計に絡む米SECの調査を嫌気
25日のNY株式市場では、中国Eコマース大手のアリババ・グループ(BABA/米ADR)が前日比6.82%安の75.59ドルと急落して取引を終えた。同社の会計処理に絡み、米証券取引委員会(SEC)の調査を受けていることが懸念されている。
SECの資料によると、調査は今年初めから行われ、アリババは自主的に関連資料や情報を提供するよう求められている。具体的な調査の対象は、(1)物流プラットフォームを運営する菜鳥網絡科技公司への投資に関する会計処理方法、(2)中国の独身者記念日(11月11日)に関する同社の販売統計データ——の2件という。アリババは顧問弁護士を通じてSECに協力しているが、いつ結論がでるかはわからないとの見方を示している。
アリババは1999年に馬雲(ジャック・マー)氏が設立した。2003年に開設した消費者向けサイト「淘宝網(Taobao.com)」が大成功を収め、その後の業績が急成長。「淘宝網」や「天猫T−Mall」など傘下サイトの取引総額は、15年3月末までの1年間で2兆4440億人民元に膨らんだ。企業間取引(B2B)にも強く、B2Bの市場シェアで最大規模の「アリババ・ドットコム(Alibaba.com)」を傘下に擁する。特殊な経営形態。「パートナーシップ制度」を採用し、主要メンバー(パートナー)が会社の経営権を握る。

【亜州IR】《ZN》

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