ソフトバンク傘下のスーパーセル、テンセントが買収意向

2016年5月24日 10:04

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記事提供元:フィスコ


*10:04JST ソフトバンク傘下のスーパーセル、テンセントが買収意向
インターネットサービス最大手の騰訊HD(テンセント:700/HK)がフィンランドのゲーム大手スーパーセルを買収する方向で、ソフトバンクグループ(9984/東証)と交渉を進めているもようだ。スーパーセルの時価総額は昨年時点で、52億5000万米ドル(約5730億円)とされる。ただ、交渉はまだ初期段階で、ソフトバンクはテンセント以外の企業に売却する可能性もあるという。外電が23日、消息筋情報として伝えた。
2010年設立のスーパーセルはモバイルゲームの世界的大手。牧場経営シミュレーションゲームの「ヘイ・デイ」や、戦略シミュレーションゲームの「クラッシュ・オブ・クラン」などが代表作だ。ソフトバンクは2013年、スーパーセルの株式51%を15億米ドルで取得。昨年になって追加出資し、持株比率を73%まで引き上げている。
スーパーセルをめぐっては昨年、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団(アリババ・グループ:BABA/NY)とオンラインゲーム大手の上海巨人網絡科技が買収交渉を行ったが、物別れに終わった経緯がある。
テンセントはネット・モバイル関連の付加価値サービス、ネット広告、Eコマースを収益の柱とする。看板商品のIM(インスタント・メッセンジャー)「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNS、ミニブログ、オンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきた。足元では、スマホ向けメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」の利用者が7億人を突破。同サービスを基盤に、各事業の収益を伸ばしている。

【亜州IR】《ZN》

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