シミック、マツダ、富士通ゼネラルなど/本日の注目個別銘柄

2016年4月25日 16:27

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記事提供元:フィスコ


<6758> ソニー 2835.5 -181.5大幅続落。熊本地震の影響を見極めるため、17年3月期業績見通しの公表を延期すると先週末に発表している。地震による業績への影響は一時的なものではあるが、生産再開時期が想定以上に遅延するのではといった警戒感なども強まる格好のようだ。前期業績下方修正に続いてのネガティブ材料となっており、買い手控えムードにもつながる形へ。

<5911> 横河ブリッジ 1127 -162下落率2位。新名神高速道路の延伸工事現場で橋桁が落下、作業員の死亡事故が発生している。西側を支えていたジャッキの崩落が背景と見られている。工事を請け負っていたのは同社と三井住友建設のJVであり、落下部分は同社が担当していたもよう。今後の受注への影響などが懸念される格好に。三井住友建設にも売りが優勢となっている。

<9603> HIS 2845 -195大幅反落で安値更新。先週末に上半期業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の110億円から83億円に、最終損益は58億円の黒字から20億円の赤字に下方修正している。フランスでの同時多発テロの影響長期化で欧州方面の取り扱いが減少しているほか、訪日旅行客の購買商品の変化なども影響しているもよう。特別損失では、子会社保有船舶の減損を計上している。

<6755> 富士通ゼネラル 1924 +145大幅反発。先週末に決算を発表、前期営業利益は275億円、従来予想の250億円を上回る着地で増益を確保した。一方、今期は220億円で前期比20%減益の見通し。大幅減益ながら市場予想は上回る水準であり、買い安心感が強まる状況となっている。主力の空調機事業が2ケタ増収増益基調を続ける見通しであることもポジティブ視へ。

<7261> マツダ 1853.5 +37買い先行。17.3期営業利益は前期推定比2割強の減少となる1700億円程度になりそうだと報じられている。為替円高の影響が大きく、700億円程度の営業利益押し下げ要因につながるもよう。市場コンセンサスは2000億円程度となっており、同水準も下回る状況になっている。ただ、円高の影響が相対的に大きい銘柄でもあるため、直近での急激な円高により、コンセンサスも切り下がってきていたと考えられる。当面の悪材料出尽しとも受け止められる格好に。

<2309> シミック 1634 +263大幅続伸。先週末に発表した上半期業績の大幅上方修正がポジティブなインパクトにつながっている。営業利益は従来予想の8億円から20.5億円、前年同期比3.8倍の水準にまで上方修正している。通期予想の23億円近い水準までの上方修正となる格好に。売上高はほぼ想定どおりの水準だが、各事業における生産性向上の施策進展、販管費のコスト低減効果などが収益水準を押し上げたもよう。

<3672> オルトプラス 456 +44急伸。台湾XPECとの資本業務提携契約締結を発表、好材料視されている。XPECの株式1.1%取得するほか、XPECを割当先とするCBを発行する。相互にゲームを提供していくほか、グラフィック製作業務や開発業務の合理化効果なども期待する動きに。なお、CB発行に伴う潜在的な希薄化率は24.9%になるもようだが、シナジー効果への期待感が優勢になっている。

<6632> JVCケンウッド 294 +6買い先行。先週末に業績修正を発表している。営業利益は45億円から42億円に減額だが、純利益は15億円から32億円に上方修正している。最終利益の上方修正は、米国子会社の今後の収益見通し改善に伴う繰延税金資産計上が主因。一方、第3四半期までの状況からみて、営業利益の下振れは想定よりも小幅にとどまったとの見方も強いとみられる。《XH》

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