ECBは財政政策の必要性を表明するか?

2016年4月20日 17:50

印刷

記事提供元:フィスコ


*17:50JST ECBは財政政策の必要性を表明するか?
 欧州中央銀行(ECB)は21日開催の理事会で政策金利(リファイナンス金利)を0.00%に据え置くことを決定すると予想されている。ECBの預金金利も-0.4%で現状維持となる見込み。ECBのドラギ総裁は15日、「ECBはインフレ率を上昇させるために必要な措置を講じる」との見解を表明したが、今回の理事会では3月に行った追加緩和の効果を点検する必要があることから、現行の金融政策を継続する可能性が高いとみられている。

 市場関係者の間では、4月の理事会でECBが財政政策の必要性について議論するのではないか?との思惑が広がっている。3月理事会の議事要旨には、金融政策への過大な負担を避けるためには成長促進につながる他の手段が必要との見解が含まれていた。ECBは金融緩和策には一定の有効性があることを認めているものの、金融政策は万能ではないことを表明する可能性がある。ドラギECB総裁の会見が注目される。《MK》

関連記事