さくらインタ、出光興産、イソライトなど/本日の注目個別銘柄

2016年4月20日 16:36

印刷

記事提供元:フィスコ


<7936> アシックス 2270 +98大幅続伸。早大ラグビー部が今シーズンから使う新ユニホームに、体へのフィット感を高めた新素材「ワープモーション」を採用したと発表している。競技中に相手選手から引っ張られにくいのが特徴のようだ。今後の新素材の採用の広がりなどが期待される状況となっているもよう。同社は早稲田大学とスポーツ分野で包括提携している。

<5423> 東京製鐵 689 -12売り優勢。前日に決算を発表しているが、今期は想定以上の大幅減益見通しとなっており、ネガティブなインパクトにつながっている。前期営業利益は178億円で35%増益、従来予想をやや上回る着地となったが、今期は90億円で前期比49%減益の予想。市場コンセンサスの150億円レベルを大きく下回っている。スクラップ価格の上昇に伴う、マージンの悪化を織り込んでいるもようだ。

<1893> 五洋建設 521 +16買い優勢。クレディ・スイス証券(CS)では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を570円としている。株価バリュエーションには割安感があり、潜在的な利益成長を織り込んでいないと指摘、官公庁工事の売上高比率の高さも今後の評価要因としている。17.3期営業利益は247億円を予想、市場コンセンサスの207億円を上回るとみているようだ。

<5019> 出光興産 2241 +118大幅続伸。前日には業績予想の下方修正を発表、営業損益は30億円の黒字予想から195億円の赤字に、最終損益は130億円の赤字から360億円の赤字に修正している。原油価格下落に伴う在庫評価損の拡大が背景に。一方、在庫評価損を除く実質ベースでの営業利益は830億円から1025億円へ上方修正している。野村證券では、同ベースでの営業利益925億円を想定していたもようで、石炭や有機ELの営業損益の上方修正には意外感があると指摘。

<3778> さくらインタ 1485 +255上昇率トップで一時はストップ高まで。アパマン傘下のソフト開発会社と組んで、マンションのドアを外出先から開閉したり、部屋の照明を消灯したりなど、スマホを使った賃貸住宅の遠隔管理サービスを開始すると報じられている。民泊などで需要が高まることも想定され、期待感が高まっているようだ。なお、本日はフィンテック関連の一角が人気化しており、物色に相乗効果もみられている。

<2337> いちごグループ 523 +31大幅続伸。前日に前2月期の決算を発表、営業利益は前期比88%増益の154億円となり、期中に2度行なわれた上方修正値を上回る着地となった。また、今期も同20%増益の185億円を計画、年間配当金も増配を計画している。足元の順調な好決算を評価するほか、決算と同時に発表した新中期経営計画や株主還元の基本方針などもプラス材料視。

<5358> イソライト 219 +29急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の12億円から16.8億円に増額修正、期末配当金も2円から3円に引き上げている。海外における自動車関連、半導体製造装置向けの受注が堅調に推移したこと、海外子会社のコスト削減などが主因となっている。PER水準の一段の低下など株価の割安感もクローズアップされる形に。

<9681> 東京ドーム 480 -35下げ目立つ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も800円から520円に引き下げている。従来は、東京ドームと東京ドームホテルの好調を牽引役に、17.1期は2ケタ営業増益を見込んでいたが、新たに東京ドームと東京ドームホテルの改装工事の影響を織り込み、一転して2ケタ営業減益予想に下方修正しているようだ。《XH》

関連記事