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アデランス、小野薬品、レナウンなど/本日の注目個別銘柄
<9232> パスコ 395 +22続伸。いちよし証券ではレーティング「A」継続で、フェアバリューを450円から480円に引き上げている。12日には業績計画の下方修正が発表されるなど、短期的な業績拡大は遅れているものの、自動運転関連の業務の立ち上がり時期が早まる見通しとなどは追い風と指摘。18.3期には関連分野の収益寄与が大きくなる可能性として、19.3期以降の中長期の成長予想を引き上げているもよう。
<3606> レナウン 129 +18急伸。前日に前2月期の決算を発表している。営業利益は5.9億円で前期比80.9%増益、従来予想の7億円は下回ったが、第3四半期累計では前年同期比34.4%減益であったため、収益水準は急速に回復する格好に。また、今期は7億円で同19.5%増益の見通しとしているが、四季報予想では5億円であり、ポジティブに捉えられる形となっているようだ。
<1888> 若築建設 138 +12急伸。発祥が九州であり、九州地区での売上実績が高い建設会社であるため、昨日発生した九州での大地震を受けて、復興需要の拡大などといった思惑が高まる状況となっているもようだ。同社のほか、西部電工や小野建なども九州地区での実績が高い建設会社として物色されている。また、不動テトラや日特建設などの特殊土木工事会社にも、あらためて国土強靭化対策などの必要性の高まりが意識される形に。
<4528> 小野薬品 5054 -412大幅続落。シティグループ証券では、目標株価は5000円から5600円に引き上げているが、投資判断は「1」から「2」に格下げしている。オプジーボの売上予想を見直して業績予想を上方修正しているが、株価上昇余地が限られることを格下げの背景としているようだ。全般的に景気敏感株への資金シフトが強まる中で、利食い売り圧力を一段と強めさせる格好になっている。
<8170> アデランス 603 -88大幅反落。前日に2月期の決算を発表している。営業損益は1.25億円の赤字で第3四半期決算時に下方修正した数値は上回る着地に。経費削減策などが奏効したもよう。一方、今2月期は6.5億円の黒字に転換する見通しとなっている。決算数値へのインパクトは限定的と捉えられるが、中期計画の修正も行っており、18.2期の予想は従来の62億円から18億円に大幅下方修正されている。修正幅の大きさにはインパクトも。
<3387> クリレスHD 1112 +67強い動きが目立つ。前日に発表した前2月期の決算が好感されている。営業利益は67.5億円で前期比62%増益、上半期決算時に上方修正した従来予想の66億円を上振れての着地となっている。今期は76億円で同13%増益の見通し。サプライズは限定的ながらも、順調な業績推移を評価する動きが優勢になっている。また、株式分割を考慮すると今期は増配計画にも。
<6702> 富士通 393.5 -25.5軟調。東芝<6502>やVAIOとのパソコン事業統合交渉が白紙にと伝わっている。統合後の成長戦略や拠点の統廃合などについて、折り合いをつけることが難しくなったもようだ。同社ではパソコン事業を非中核事業と位置づけており、分社化構想には評価が高かったものとみられる。事業リストラの遅延がマイナス視される格好に。
<7735> SCREEN 931 +21しっかり。ドイツ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価を640円から1100円に引き上げている。通貨安の一巡に伴う東南アジアでの消費センチメントの回復を背景に、スマホなど世界の最終需要の見通しに対する過度な警戒感は後退と捉えているもよう。つれて、半導体製造装置の受注も想定以上に拡大すると予想、直接的な円高リスクの低さも短期的には好感できるとしている。《XH》
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