中国:CNPCと英BPがシェールガス共同開発、四川でPS契約

2016年4月11日 09:54

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記事提供元:フィスコ


*09:54JST 中国:CNPCと英BPがシェールガス共同開発、四川でPS契約
国有石油大手の中国石油天然気集団(CNPC)と英BPがこのほど、四川省でのシェール
ガス開発について協力する内容の契約を交わした。四川盆地にある総面積1500平方キ
ロメートルの「内江−大足鉱区」で、シェールガスの探鉱・採掘を共同で行い、生産
物を分け合うPS(生産物分与)契約を結んだ。BPが中国でシェールガスに関するPS契
約を交わすのは初めて。経済日報が6日付で伝えた。
BPは「2035年には世界の天然ガス生産量の4分の1をシェールガスが占め、中国は
世界のシェールガス増産に最も大きく貢献する国となる」と見込んでいる。
一方、中国当局は2013年、シェールガス開発を国の戦略的新興産業の一つに組み
込んだ。技術研究の進展に伴って同分野に進出する企業が増加し、CNPCや中国石油化
工集団(サイノペック)、中国海洋石油総公司(CNOOC)といったエネルギー大手が
重慶市や四川省、貴州省などで続々と探鉱を開始している。
中国国内で埋蔵が確認されたシェールガスは、2015年末の時点で5441億立方メー
トル。サイノペックは重慶市中部のフ陵区(※フはさんずいに倍のつくり)ですでに
シェールガス生産を開始しており、年産量は31億7000万立方メートルに上る。CNPCも
四川省の長寧地区と威遠地区、雲南省の昭通地区で鉱区を開発中だ。

【亜州IR】《ZN》

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