香港経済、アジア金融危機が発生した97年より深刻

2016年4月8日 14:21

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記事提供元:フィスコ


*14:22JST 香港経済、アジア金融危機が発生した97年より深刻
大和証券(香港)は最新リポートで、香港経済が本土の成長鈍化を受け、域内への資金流入や貸出増加額、住宅ローンの申請件数などはアジア金融危機が発生した1997-98年より深刻な状態にあると指摘した。これに加え、米国が金融緩和の出口に向かっているため、これが香港経済環境を一段と悪化させるとの見方を示した。

大和証券は、香港は米国の金融緩和政策の恩恵を受ける主要な国・地域の一角であると指摘。米国の出口戦略の実施や中国の景気減速に伴い、米ドルとペッグ制を採用している香港にとって新たな試練を迎えると強調した。

なお、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは3月、香港のソブリン格付け見通しを「ステーブル」から「ネガティブ」に引き下げたばかりだ。《ZN》

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