TPP、率先して早期発効の機運高めたい―安倍晋三首相

2016年4月8日 17:29

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記事提供元:エコノミックニュース

 安倍晋三総理は7日の衆院TPP特別委員会でTPPについて「世界の4割の経済圏を作り出していく、また、日本のGDPを14兆円押し上げていく経済効果も見込まれるもので、我が国として率先して動くことで早期発効の機運を高めていきたい」と答えた。自民党の鈴木馨祐(すずき・けいすけ)衆院議員の質問に答えた。

 安倍総理は「さきのオバマ大統領との会談でも、オバマ大統領から『TPPは最優先の議会案件として取り組んでいる』旨の発言があった」とし「TPPの早期発効を実現すべく、ともに努力を続けていく事で一致した」と語った。

 また安倍総理は、鈴木議員がアメリカでの承認プロセスの見通しや日本政府としての決意を伺いたいと質したのには「米国議会の承認プロセスに対してはコメントを差し控えたいと思うが、米国政府はTPPの早期発効を目指している。このことは昨年11月のTPP首脳会合、そして米国政府が3月2日に提出した2016年通商政策課題、3月31日のオバマ大統領との会談などを通じて確認をしている」と答えた。(編集担当:森高龍二)

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