東洋紡、大東建託、アコムなど/本日の注目個別銘柄

2016年4月5日 16:31

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記事提供元:フィスコ


<2809> キユーピー 2791 +302上昇率トップ。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は43.5億円で前年同期比19%減益となったが、減価償却方法の変更による一時的な費用増加が背景、17億円程度の同要因を除けば、実質的には2ケタ増益であったと推測される。期待値が高くなかったこともあり、ポジティブなインパクトにつながっているようだ。なお、第2四半期は減価償却方法の変更がプラス要因となってくるもよう。

<6474> 不二越 334 -45大幅反落、2月12日の安値を更新している。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は33.8億円で前年同期比27%減益、通期で増益計画となっているなか、低調なスタートを切る格好に。市場予想との比較でも、5億円程度は下振れる格好になったようだ。産機・市販向けベアリング、国内建機向け油圧機器などが苦戦したほか、先行投資などで固定費が増加しているもよう。足元での円高進行もあって、据え置きの通期計画には下振れ余地との見方も。

<3101> 東洋紡 177 +10賑わう。SMBC日興証券が投資判断「1」を継続で、目標株価を210円から240円に引き上げている。短期的な視点では、超複屈折フィルム「SRF」の市場浸透加速により17.3期の増益確度が高いとしており、中長期的な観点からも、エアバッグ基布や神経再生誘導チューブといった成長ポテンシャルの大きい製品群を擁する点を前向きに評価と。セクター内のトップピックの一つとして位置付けへ。

<9983> ファストリ 32020 -1390売り先行。前日に3月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比0.3%減、3ヶ月ぶりのマイナスに転じている。中旬以降は気温の低下で失速する状況になったもよう。アダストリア<2685>やUアローズ、ABCマートなども前日に月次を発表、各社ともに前月との比較では伸び率は鈍化しているが、プラス圏はキープしており、相対的に同社の販売伸び悩みが意識される格好にも。

<2685> アダストリア 3685 +195大幅続伸。2月1日の年初来高値水準を更新している。前日に発表した決算内容が評価される格好に。16.2期営業利益は160億円で前期比2.7倍、先週末に上方修正した数値で着地。17.2期は170億円で同6%増益の見通しで、市場コンセンサスを上回る水準になっている。また、前日には3月の月次動向も発表、既存店売上高は前年同月比4.0%増、4ヶ月連続でのプラス成長となっている。

<1878> 大東建託 16295 +315逆行高。前日に発表した3月の月次動向が好感されている。受注高は1135億円で前年同月比23.7%増、2ヶ月連続のプラス成長となり、初めて月間1000億円台の大台に乗せたもよう。営業人員の充足が進んだこと、海外旅行などインセンティブを充実させたこと、完工総利益率回復を背景とした営業経費の増加などが背景のようだ。通期受注高は会社計画を大きく上回る結果にも。

<8572> アコム 547 +4買い先行。クレディ・スイス証券(CS)では投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に格上げ、目標株価も422円から587円に引き上げている。17.3期業績予想の上方修正、規制をめぐる議論に動きの兆しがあることでダウンサイドリスクよりもアップサイドリスクが高まったこと、17.3期の復配可能性が高まっていることなどを評価引き上げの背景としている。

<8227> しまむら 14010 +30しっかり。前日に決算を発表している。16.2期営業利益は399億円で前期比8%増益、17.2期は462億円で同16%増益の見通しとなっている。実績は会社計画の405億円を下回ったが、ほぼ市場予想通りとなっている。一方、今期予想はコンセンサスを20億円程度上振れている。会社計画は楽観的な傾向が強いものの、足元でのデフレ傾向の強まりなども支援材料となっているようだ。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」に格上げ。《XH》

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