X線天文衛星「ひとみ」で通信異常が発生、1日以上状態が確認できない状況が続く

2016年3月29日 11:21

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 JAXAは27日、X線天文衛星「ひとみ(ASTRO-H)」からの電波を26日の運用開始時正常に受信できず、その後も状態を確認できない状況にあることを発表した(プレスリリースNHKニュース毎日新聞)。

 通信不良の原因は不明だが、短時間だが電波を受信できた時間帯もあるという。太陽電池パネルの発電量が本来より少なくなっていることから、衛星の姿勢に問題があって太陽光を十分に受けられていない可能性もあるとのこと。JAXAでは対策本部を設置し、通信の復旧と原因調査に努めているとのことだ。

 2月17日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット30号機で打ち上げられた「ひとみ」は、2月29日までにクリティカル運用期間を終了し、約1か月半の予定で初期機能確認を実施中だった。

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